10万円給付の電子申請 体験記ここが大事!

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新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として、政府が国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」の申請が始まりました(2020年5月)。

申請は、郵便とオンライン申請の二通り。「3密」を避けるため、役所へ行かないで申請するためです。

筆者は、オンライン申請をパソコンで2020年5月8日にしました。その体験を踏まえて、手続き、間違えやすいポイントをご紹介します。

オンライン申請の方が、事務処理がスムーズにいき、給付金の受け取りが郵便での手続きより早い、と想定されるからです。私の在住市では、オンライン申請は5月8日に開始されたので、その日のうちに申請できました。電子的な申請書類は、すでに役所に届いている、ということです。

因みに、郵便申請の案内は本日(5月19日)現在、まだ来ていません。

この記事はこんな方にお勧め

1)「特別定額給付金」(以下、給付金と略す)をオンラインで申請したい方(世帯主限定です)
2)「マイナンバーカード」を持っている方、そしてその暗証番号をわかっている方
3)「マイナンバーカード」(ICカード)を読みとれる機能のついているスマホ、またはパソコンにUSBで接続して使うICカードリーダー、のどちらかを持っている方
4)手続き上、間違えやすいポイントを知りたい方

この記事によってわかること

1)給付金のオンライン申請の方法
2)オンライン申請の手続き上の注意点

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1)手続き前に手元に用意するもの

① ICカードを読みとれる機能のあるスマホ、またはICカード・リーダー

ご自分のスマホがICカードを読み取る機能があるスマホか否かは、下記のスマホ名リスト(総務省ホームページから)でわかります。自分のスマホがそのリストにない場合は、パソコンとICカード・リーダーがあれば、それらの機器でオンライン申請ができます。
下記リストに自分のスマホの機種がない、パソコンもカード・リーダーもない、という方は、文書による申請となります。

適合スマホ機種一覧
https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf

 私のスマホGalaxy 7はその機能がなかった、トホホ。それでパソコンで申請した。

②マイナンバーカード

③マイナンバーカードの暗証番号

この暗証番号は、正式名を「署名用電子証明書の暗証番号」(英数字6~16文字)といいます。
マイナンバーカードの受け取り時に登録するのですが、その時ではなく後でも登録できることになっています。
このため、まだ登録していない方はこれからの登録となり、そのためには「3密」状況の可能性の高い役所へ出向いて、新たに登録することになります。
登録申請してから使えるまで1ヵ月ほどかかるそうですから、郵便申請の方が早いでしょう。

また、もしその暗証番号を登録してあっても、忘れてしまった場合には、それの再登録をしなければならず、これも時間がかかるので、郵便申請の方が良いでしょう。

④振り込みを受ける銀行またはゆう貯のキャッシュカード(申請人名義)

オンライン申請の場合、給付金を受け取る金融機関をの口座を確認するために、通帳かキャッシュカードを写真に撮ってアップロード(添付申請)する必要があります。通帳かキャッシュカードのどちらか一つで、両方でなくて良いです。

私の場合、下記のキャッシュカードの写真を送りました。もちろん、モザイクをかける前のものです。

⑤ICカードリーダー

ご自分のスマホに、ICカード読み取りの機能があれば不要です。
私は、自分のスマホにそれがなかったので、これを使ってパソコンで申請しました。これは以前に確定申告を電子申請するときに買ったものです。6~7年前で1万円以上しました。
いまではネット通販で2,000~4,000円で買えます。「マイナンバーカード」に対応しているか否か確認が必要です。

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2)オンライン申請の流れ

①総務省のサイトを開く(下図)

②特別定額給付金ポータルサイトへ行く

③「申請方法はこちら」をクリック

④「オンラインで申請する」の下(見えないところ)にある「詳しい申請方法はこちら」をクリック

⑤ 給付金専用アプリ「マイナポータルAP」のダウンロード

上記画像の下から、オンライン申請用の専用アプリをダウンロードします。
以下の4つが用意されていますので、ご自分の使いやすいアプリを選ぶと良いでしょう。

スマホiphone 用 

スマホAndroid用

パソコンWindows用 Internet Explorer用、Microsoft Edge用、Chrome用

パソコンMac用 Safari用、Chrome用

すると、下記のような画面選定になるので、ご自分が使う画面(パソコンかスマホ)へ進んでください。

あとは、通常のよくある申し込み書式のように順次記入していけば記入は完了です。

3)ここが大事!

給付金を自分でオンライン申請してみての感想は、
「思ったより簡単だった」
と思いました。

画面の指示に従っていけば、無事にゴールまでたどり着けます。

総務省のウェブサイトには、動画での説明もあって理解しやすかったです。

とはいっても、私は以下の二つの点でだいぶ時間を取られました。
これは、ウェブサイトの不備というより、私の「早とちり」「固定観念」のなせる業です。

あなたは、そういうことがないように、落ち着いて画面の指示をフォローして行けば、そうですねぇ、30~40分でできるのではないでしょうか。

私の失敗

私は、必要事項の記入を終えたのですが、次へどうしても進めなかったのです。「エラー」表示が出るのです。
何回も何回もチェックしてやっとわかったのは、姓名の間にスペースを入れなかったのです。
「山田太郎」と記入し、「山田 太郎」のようにスペースを入れなかったのです。
注意書きをよ~く読んだら、「スペースを入れよ」と出ていました。

あとは、記入上は難しい点はなかったです。

もう一つの失敗

もう一つは、ICカード・リーダーで「マイナンバーカード」が読み取れなかったのです。
顔写真がある方を上にする、という固定観念が良くなかったのです。
顔写真を上にした状態で、反対から差し込んだり、USBコードを差し直したりしたのですが、読み取れません。
これはICカード・リーダーが古いからか、と電子申請をあきらめようとしました。
で、何かの拍子に裏表を反対にして、ICチップの方を上にして差したら、イッパツでOKでした。

この面を上にして差し込んだら読み取れなかった。
この面を上にして差し込んだら、イッパツで読み取れた。

4)この記事のまとめ

1)自分の固定観念にとらわれたり、早とちりをしないこと。
2)総務省のホームページの説明をていねいに読み、動画もいちおう全部みれば、手続きの途中でわからなくなるようなことはないです。
3)「マイナンバーカード」の取得率は15~17%といわれています。まだ、取得していない方は早期に取得された方がよろしかろう、と思われます。5Gの導入などインターネット世界は飛躍的に伸びていきます。

ご注意 (1)この給付金の申請資格のある方は、オンラインにせよ郵便にせよ、世帯主の方に限定されています。世帯主は家族全員の給付金を申請できます。妻と子供二人の場合は、40万円を申請できるということです。

ご注意 (2)
「マイナンバーカード」を使うにあたり、暗証番号を忘れ、再登録申請をする方が増えているようです。
申請しても使えるまで1ヵ月以上はかかります。その場合は郵便申請の方が早く給付金を受け取れます。
また、これを機会に「マイナンバーカード」を取得する人は、受け取り時に必ず暗証番号を申請し、それを忘れないようにメモしておきましょう。

以下、体験談です。私が居住する市独自の体験なので、他の自治体には別の対応があると思います。

5) 補足:10万円給付金 オンライン申請ってムダかも


新型コロナウイルス感染症の緊急経済対策として、政府が国民に一律10万円を支給する「特別定額給付金」の申請が始まった(2020年5月)。
その申請は、郵便とオンライン申請の二通りがあり、私はマイナンバーカードを持っているので、オンライン申請の初日、5月8日に総務省のホームページから申請した。
デジタルなので、事務処理は速かろうと思った。
さて、ところでいつ受け取れるのかと、今朝(5月21日)、居住地の市役所へ電話で確認した。
英語観光ガイドも役者も、仕事はゼロ状態だが、乳飲み子がいるわけでは無し、老妻と二人なら、とりあえず食っていけるが、この期には自動車税や固定資産税の支払いが、収入が無いのにオッ被さる。
ところがビックリ仰天の回答であった。

以下、問答要旨。
担当者「電子申請は、1件1件、モニター画面の申請内容を見ながら住民基本台帳との照合なので時間がかかり、いつ給付できるかは読めない」
(そんなことをしなくてもいいようにマイナンバーカードがあるではないか、と思って言ってもラチがあくわけではないので言わずに飲んだ)
「郵便の申請用紙はこれから私のところに来ますよね。それは申請しない方が良いですよね。二重申請になってしまうから」
担当者「いいえ、申請してもらった方が良いです。記入事項はほとんど印字されていますから。今月末くらいに発送になります」
「でも、二重申請になるのでは・・・」
担当者「大丈夫です。こちらでチェックしますから」
(これも余計な作業だ。二重申請しないでくれ、で済む話でしょ、でも言わなかった)
あとは、相手はお役人さんのていねいな対応の女性なのだが、話しても事態が進展するわけではないので、お礼を言って電話を切った。
感じ取れたのは、電子申請は、お役人にとっては「余計な仕事がひとつ増えた」というような感じで、今回の事務処理は一律に全部郵送で処理したい、というようなものだった。
このような事務処理が、デジタル化され省力化が進むと思いきや、役所内でデジタル処理のスキルが確立されておらず、結局のところ、紙処理の手作業とデジタル処理の手作業がハイブリッド状態で併存しているということだ。
役所における事務のペーパーレス化なんて、私の存命中には実現しないのだろうなぁ。

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