素晴らしい韓国 カブール空港脱出作戦

危機管理

素晴らしい韓国、カブール脱出作戦

私は公私の面で韓国と深いかかわりがある。韓国を知れば知るほどこの国は救いようがない。
しかし、韓国には日本にはない素晴らしい面がある。これを評価しておかないとKorea watcher としては失格になる。
この度のカブール陥落で、韓国は、国防省や空軍の精鋭66人からなる特殊任務部隊を編成、自国の大使館員はもとより大使館関係者らアフガニスタン人365人を市中からカブール空港へ運び、仁川へ無事に運んだ。
米国は11万人余、ドイツは5千人余、そして英国は1万5千人余の自国民とアフガン人をアフガニスタン郊外へ迅速に空路避難させた。
日本は、大使館員10人余を民間のチャーター機で退避させただけ。現地の人たちと残りの邦人を現地へ置き去りにしてきたままである。杉原 千畝(*)の心意気は、今の日本人にはもうないのか。

日本の恥、救出わずか10人余、大部分「置き去り」にしたまま

日本では憲法など法制の問題で外務省と防衛庁は時間を浪費している間に、カブール空港で自爆テロが発生。他の国が当然のように自国民と自国協力の現地人を自爆テロ前に避難させたのに、日本は彼らを「捨てた」ことになった。国際的には顔を上げられない失態だ。日本の恥である。韓国が日本のこのざまを嘲笑したというが、私だって嘲笑する。
今回の問題点は、憲法による自衛隊活動の制限と外務省と自衛隊という縦割り行政の弊害、それに緊急事態におけるスピード感覚であろう。
韓国人は、企業や国となると「反日」丸出しで見苦しいが、個人にはそういうことは感じない。少なくとも私の知っているいまでも親交のある韓国人、および在日韓国人はそうではない。
ざっと10人くらいの顔が浮かぶが、彼らは礼儀正しいし、私に好意を持っていてくれる。私も彼らには大事に対応してきている。

スピード感がある韓国人

韓国人はやることが速い。今回のカブールからの脱出にそれをよく見ることができる。
私が韓国企業の日本法人に在職していた時に駐在員から聞いた話だが、海外転勤はだいたい「明日から」とのことであった。また、私が在職中に同社は世界的に「社内禁煙」を打ち出した。これも「明日から」であった。社長室や会議室、喫煙所にあった灰皿は即刻廃棄された。このスピード感は、日本人は見習うべきである。

杉原 千畝

(*)(以下Wikipediaから)杉原 千畝は、第二次世界大戦中、リトアニアの在カウナス日本国総領事館に赴任していた。枢軸国側で日本の同盟国でもあったナチス・ドイツの迫害によりポーランドなど欧州各地から逃れてきた難民たちの窮状に同情。1940年(昭和15年)7月から8月にかけて、外務省からの訓令に反して大量のビザ(通過査証)を発給し、避難民を救出したことで知られる。彼が残した「大したことをしたわけではない。当然のことをしただけです」という言葉は、有名である。

本稿は私のfacebookにも掲載しています。

スポンサーリンク