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日本に来た外国人が病院等医療施設にかかる。医療費が発生するが、言葉がわからないとか、支払いシステムがわからないとかで、支払わない事例が多く発生しており、その未払い額は約8.8億円(2022年)にもなる。ドサクサにまぎれて未払いのまま帰国や出国が可能だ。未払い額は医療施設側の損失となっている。
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短期滞在者には旅行保険加入を義務付けよ
旅行客のように3ヵ月未満の短期滞在者が、医療機関にかかった場合、民間の医療保険に入っていなければ全額本人負担となる。交通事故などで治療費が高額になることもあるようだ。1,500万円を超える事例も出ている。
したがって短期旅行者が日本へくる場合には、自国を出国前に民間の旅行保険などに加盟することを義務付ける必要がある。加盟していなければ、入国できないような法整備をすればよい。
また、旅行者ではなくて海外在住の重病患者が日本の高度医療施術を受けたくて、日本のしかるべき病院へ入院する。医療施設側では医療保険に加入していないからと言って、治療を拒否することはできないそうだ。
そこを逆手に取って、施術・治療後、入院中に病院を「脱走」して帰国/出国したという小説まがいの事例もあったという。
海外へ帰国した場合、請求が追いかけられないことが多い。また、国際的な強制執行の仕組みが基本的にないので、医療施設側の泣き寝入りになっている。
長期滞在者には健康保険加入の義務あり
外国人が日本に3ヵ月以上滞在する場合には、日本人同様に国民健康保険か厚生年金保険に加入しなければならない「義務」がある。加入していれば医療施設での本人負担は基本3割負担である。
しかし、ここで問題なのは、保険料の未納が発生していることだ。こんなことは弁護士を介して粛々と事務処理すればよろしかろうが、当該外国人には支払い能力がない場合が多い。そんな輩はとっとと国外退去させたらよいのではないか。
私は排外主義者ではない。義務や義理を果たせない輩は平和社会に住める資格はないということだ。
短期、長期、いずれの滞在外国人の違法状態に対して、日本は対応が甘いのではないか。いつも言うように、日本人は「金持ちのおぼったま」のごとく、世界から馬鹿にされてはいないか。関係のお役人はもっと厳正にキビキビと目の前のことに対処すべきだ。

【写真説明】本文とは関係ありません。ジャガイモのブルーチーズ、生クリーム煮込みです。家内が昨夜作ってくれました。寒い夜には、温かく美味しいです。
【読者反応】
安尾 浩氏 性善説で作られた仕組みに悪意のある者が乗っかっているのが、今の健康保険、年金。特に外国人に対しては、性悪説の仕組みが必要ですね!

