習近平への感謝と怒り①旅行自粛に有難う②ふざけるな!自衛隊機への火器管制用レーダー照射

facebook記事 中国事情

本稿はfacebook『新津Masato』(検索)にも掲載されています。

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①中国、日本旅行を自粛、意図とは裏腹に日本の観光環境向上

中国は今、高市早苗首相の国会での存立危機事態の発言(2025年11月7日)をきっかけに、物凄い勢いで日本を悪者にする情報戦を展開している。その、どれもこれもとても正気の沙汰とは思えず、国際的にも失笑をかっている。

しかし、日本への観光自粛というお触れは、日本にとっては彼らの意図とは裏腹に、とてもありがたい結果となっている。

著名観光地では騒がしく横柄な中国人客が減少し、静かな観光環境が戻ってきているようだ。ホテルからの小型テレビなどの備品の持ち帰りもなくなるであろう。街のバスなども地元の人が使いやすくなるに違いない。

中国人の日本旅行自粛で、こんなこともなくなる。観光環境が改善する。

中国人を主な対象とした観光業者は、今後はそのビジネスモデルを改善し、健全な国からの良識ある客を誘致すべきだろう。私はインバウンドの観光ガイドとして以前からそう主張してきている。

中国は「日本では中国人を対象にした犯罪が増えている」などと証拠もないデマを流している。事実は逆で、中国では中国人による日本人の殺傷事件が起きている。日本では中国人による犯罪が以前から発生している。

このような事実無根の「日本を悪者にする」情報戦には、日本は中国の非を世界に向けて発信していくべきだ。

「無視」も手だが、国際社会では「無視」が「同意」を意味することもありうる。『男は黙って〇〇ビール』は良くない。

どうか中国の「日本への旅行自粛」が永遠に続くことを祈ってやまない。

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②自衛隊機への火器管制用レーダー照射、国際社会では極めて危険な挑発

笑いごとで済ますことができないのは、中国軍による日本の自衛隊機への火器管制用レーダーの照射である。レーダー照射の種類は、主に捜索用(Search Radar)と火器管制用(Fire-Control Radar, FCR) の2つがあり、前者は広範囲を探るのに対し、後者はミサイルなどを標的に「ロックオン」して照準を合わせる、より攻撃的で危険な行為とされる。

火器管制用レーダー照射は、銃口を相手の額に突きつける行為に等しく、国際社会では極めて危険な挑発とみなされている。

防衛省・自衛隊の発表概要

防衛省・自衛隊の発表概要は以下の通り。

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2025年12月6日、16時3分-35分に、沖縄本島南東の公海上空で、中国海軍の空母「遼寧」から発艦したJ-15戦闘機が航空自衛隊のF-15戦闘機に対して、火器管制用レーダー照射を断続的に行なった。

また同日、18時37分-19時08分にも、上記空域で、同様の火器管制用レーダー照射が断続的に発生した。

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これが、習近平の指示なのか、彼の機嫌を取ろうとした搭乗員の独自判断かは明確ではない。

いずれにせよ、火器管制用レーダー照射をしたということは、即、実弾発射ができるということで、トンでもなく危険な挑発行為と言える。

もちろん、日本は中国へ厳重抗議をしている。

出典:朝日新聞

韓国軍も同様な事件

同様な事件は、過去に韓国軍も起こした。

韓国海軍の駆逐艦「広開土大王」から火器管制用レーダー照射をうけた海上自衛隊のP-1哨戒機。哨戒とは敵襲に対して見張りをして警戒すること。

2018(平成30)年12月20日、能登半島沖の日本海において韓国海軍の駆逐艦「広開土大王」が海上自衛隊のP-1哨戒機に対し、レーダー照射を行なった。

こうしたことを見ていると、日本は隣国に舐められているといえる。北朝鮮やロシアが同様なことをしてこない保証はどこにもない。

因みに2024年度の自衛隊機のスクランブル発進回数は704回(約1日2回)であり、2023年度の 669回と比べ、35回増加した。

スクランブル発進とは、領空に接近する不審な航空機(外国機など)に対し、航空自衛隊の戦闘機が緊急に飛び立ち、接近して状況を確認し、必要であれば退去警告などを行う防衛行動で、「緊急発進」とも呼ばれる。

【写真説明】本文と関係ありません(笑)。こんなきれいな空で、中国軍戦闘機は極めて危険な行動をしても「していない」と嘘をつきまくっている。早朝散歩で@神奈川県立相模原公園。

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