は~い、通訳案内士、現役の英語ガイドをしていますマサートです。
英語が話せるなら、ぜひチャレンジしたい「全国通訳案内士」。医師や弁護士同様の国家資格です。私は、この難関に36歳から始めた英会話勉強で合格。その合格への体験的詳細を簡単明瞭にご紹介します。
私は、2017年に72歳で取得しました。たぶん最年長から2番目か3番目位です。
私は、まだ現役でガンガン頑張っていたのですが、新型コロナウィルスのトバッチリを食らって、いま(2020年5月)は予約が全部キャンセルで、新しい仕事もありません。トホホ・・・。
しかし、日本の伝統文化や伝統工芸、風俗習慣、世界遺産となった和食、真面目で物静か、清潔好きな日本人の性格、高い技術力などは、世界中から注目を浴びており、必ずや、昨年までのように訪日外国人観光客が増える、と信じています。
その時に備えて、今から勉強すれば、必ず通訳案内士の国家資格は取れます。
さて、今日のご案内の内容は次のようになります。
【contents】
1.通訳案内士とは?
通訳案内士とはどういう資格か
通訳案内士法で下記のように規定されています。
「報酬を得て訪日外国人旅行に付き添い、日本語以外の言語を用い旅行案内をすること」ができる資格です。
医師や弁護士と同じく国家資格です。
また、正式には「全国通訳案内士」と「全国」がつきます。
これは平成30年に通訳案内士法が改定されたとき、それまで「地域限定通訳案内士」と「地域特例通訳案内士」という資格があったのですが、両方を統合して「地域通訳案内士」と呼ぶようになり、これと区別をするために「通訳案内士」を「全国通訳案内士」と呼ぶようになったのです。
改定された通訳案内士法
この改定された通訳案内士法は、私たち全国通訳案内士にとっては、あまり快い改定ではありません。
なぜなら、それまで通訳案内士だけが訪日外国人観光客のガイドを独占的にできていたのですが、この改定により、何と、資格を有さない者であっても、有償で通訳案内業務を行えるようになったのです。急増する外国人観光客に対応するためだと言われています。
これは、法律の知識がある程度あれば、弁護士の国家資格がなくても弁護士業を開業していいということですし、医療知識がある程度あれば、医師の国家資格がなくてもクリニックを開業してもいい、というのと同じことです。
また、法改正以前にも、日本の歴史や地理の知識もあまりなく、一般的な常識を知らなかったり、マナーができていなかったり、あるいはコミッションのために土産物店を連れまわしたりする無資格ガイド(闇ガイド)が問題になっていました。この人たちの仕事が合法化された、ということです。
これによりガイド全体の質が低下するとともに、「正規」の「全国通訳案内士」の業務確保がますます不安定になった、ということです。
インバウンド添乗員と海外旅行添乗員
全国通訳案内士と合法化された闇ガイドのほかに訪日外国人観光客を案内している職種として、インバウンド添乗員と海外旅行添乗員がいます。
インバウンド添乗員の資格は、アジアインバウンド観光振興会(AISO)が独自に認定している任意資格で、準拠法はありません。
また、海外旅行添乗員は、観光庁が認定した機関で座学を受講すれば取得できる「総合旅程管理主任者 」という資格を持っています。準拠法は旅行業法です。
両方とも、英語の試験はありませんが、英会話ができるということで、「添乗員」の仕事をしています。
「添乗員」の仕事は、お客さまをA地点からB地点まで案内することが仕事で、観光ガイドをすると通訳案内士法に抵触します。つまり、ガイドの仕事は違法となります。
しかし、実情は観光説明をせざるを得ず、通訳案内士法はザル法といわれても仕方のないところです。私も、かつては訪日外国人観光客グループの添乗員をしていたので、よくわかります。
しかし、このような実情にもかかわらず「全国通訳案内士」という資格は、レベルの高い語学力、日本の地理や歴史の知識などかなりの教養問題をクリアした人たちに与えられる資格です。
合格者は、この資格に大いなる誇りをもって良いと思います。
また、日本の国会議員はこの資格を取得できるくらいの知識と見識をもっていただきたい、と常々思っております。
2.受験申請⇒受験⇒合格⇒研修まで
1)受験申請;
試験実施団体
この試験は、国家試験で、国土交通省の観光庁 国際観光部 国際観光課の管掌です。
実施団体は、国際観光課の外郭団体で、
独立行政法人 国際観光振興機構、英文名はJapan National Tourism Organization (略称 JNTO)です。
通称、日本政府観光局(JNTO)といいます。といっても局長職はなく、理事長がトップです。
またJNTOは、実際の試験事務手続きや試験の運営を日販セグモ株式会社に委託しています(2020年度)。
受験の詳細情報
以下で検索できます。
■国土交通省観光庁 全国通訳案内士・国家試験
■政府観光局 全国通訳案内士・国家試験【申請先もここです】
■公式 facebook 全国通訳案内士(通訳ガイド)試験 - JNTO
申請締切りと通常の日程
申請の締切りは、毎年5月中旬ですが、今年は新型コロナウィルス感染の影響で、日程はまだ決まっていません。上記の国土交通省および政府観光局のウェブの案内で、確認してください。
ご参考までに、2019年度の日程は以下の通りでした。
2019年度試験スケジュール(参考)
◇願書配布・受付:2019 年 5 月 13 日(月) ~ 6 月 24 日(月)
◇筆記試験:2019 年 8 月 18 日(日)
◇筆記試験合格発表:2019 年 11 月 7 日(木)
◇口述試験:2019 年 12 月 8 日(日)
◇最終合格発表:2020 年 2 月 7 日(金)
2)受 験;
◆受験票の到着;
申請の後、受験日の数週間前(だったと記憶しています)に政府観光局(JNTO)から、受験票が届きます。「発送しました」という情報が政府観光局(JNTO)のウェブサイト(上記)に出ます。
◆受験票の確認;
受験票には、あなたの受験地や受験時間、注意事項が記載されていますので、必ず確認しましょう。
また、この受験票は2次試験受験の際も必要になります。
最終合格発表(2月)まで、必ず大切に保管しましょう。
◆試験会場;
受験票にはあなたの受験地(下記)と施設名(学校名)が印刷されたいます。
必ず下見することをお勧めします。
◆下見のポイント;
・ご自宅からのアクセス方法と所要時間
・会場の最寄り駅から会場までの所要時間や移動方法(徒歩、バス、タクシーなど)
・入り口の確認(これ以外と大事です。当日アタフタしないように。
・付近のコンビニの有無やランチを取れそうな場所の確認
――です。
◆筆記試験受験地;
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡、那覇、ソウル、台北の10都市です。
◆試験過程;
第一次試験(筆記)と第二次試験(選択外国語面接)になります。
■第一次試験(全科目筆記)
1日で全科目を受験します。
① 選択外国語(筆記)
英語はTOEIC900点以上の人は第一次、第二次とも免除です。
他の外国語の試験免除は政府観光局(JNTO)のウェブサイトでご確認ください。
② 日本地理
③ 日本歴史
④ 一般常識
⑤ ガイド常識
■第一次試験結果+第二次試験案内の到着;
受験票は、第一次試験の時のものを使いますので、大事に保管して置きましょう。
■第二次試験(外国語の口述試験)
① 第一次試験全科目合格者および
② 前年度合格科目以外の科目が、本年度に合格となった人、が対象です。
【試験場 実況放送的説明】
私の経験では、試験室は、廊下を挟んで左右に4か所か6か所あって、同時に受験が行われていました。部屋の外の廊下には、順番待ちの受験者が部屋ごとに二人くらい待っています。部屋には、日本人(私の時は女性)と外国人(同男性)の試験官が各一人ずつ着席しています。
ノックして、返事を聞いてからドアを開け入室します。受験者用の椅子が置いてあります。そのそばに立ち、日本式に立礼をします。日本の作法では、勝手に座ってはいけません。
“Have your seat, and your name, please”とか言われますので、外国語(私の場合は英語)で礼をいい、な名前を述べます。部屋の中はすべて外国語です。
最初に、一般的な質問、全国通訳案内士になりたい同期とか、将来展望などです。
次に葉書大の3枚の白い紙を見せられました。裏には別々のテーマが書いてあり、トランプのように自分で一枚引くのです。
私は「七五三」というテーマを引いてしまいました。確か3分の思考時間が与えられ、3分後には「七五三」についてのプレゼンテーションを、「七五三」を知らない人を想定してするのです。
このプレゼン対策を専門学校などでした受験生は、たぶん「七五三」も練習テーマに入っていたことでしょう。私は、そういう受験勉強はしませんでした。しかし、年の功(当時71歳)で「七五三」については、ある程度のことは知っているので、なんとかプレゼンできました。
面倒なのはそのあとで、プレゼン内容について質疑応答があるのです。わかることは答えればいいのですが、わからないことを聞かれたら、あなたなら、どうしますか?
私も、わからないことも聞かれたので、
「いま、それについてはお答えできる用意ができていませんので、調べて後ほどご案内いたします」
と答えたのです。これ、添乗やガイドをしているときに私がよく使う方法です。
これには二人の試験官も爆笑でした。
これは大事なことで、ガイド中に外国人にわからないことを聞かれたら、いい加減な対応をしてはいけません。わからないのだから、調べてすぐご案内すればいいのです。訪日外国人観光客はこれで何の不都合も出ません。
厄介なのは、海外旅行の日本人客、とくに中高年女性です。
「添乗員のくせに、そんなことも知らないの?」
といってくる。
わからないことは、わからないのだし、どうにもならないことを責められても、どうにもならないのです。それで私は海外添乗員を辞め、インバウンド添乗員に転向したのです。
訪日外国人観光客をご案内しているときもそうですが、こちらの説明に相手に笑いが出たり、爆笑が起こればしめたモンです。そのために、小話はいくつも用意していますし、訪日外国人観光客にもわかりそうな洒落はしょっちゅう言います。
さて、それで口述試験は10分位で終わりました。私の英会話は流暢ではありませんが、口述試験の会話中、他にも笑いがいくつも出ました。合格すると思いました。
3)合否発表;
「合格通知」または「不合格通知」は、簡易書留(A4、1枚)で届きます。
合格通知の後には、「合格証書」が届きます。A4タテ位置サイズの厚口紙(色はアイボリー)です。
発行者は「観光庁長官試験事務代行機関 独立法人国際観光振興機構 理事長〇〇〇〇」となっています。
以上で、国家試験の部分は終了です。
しかし、これで、仕事が始められるわけではありません。
4)都道府県登録;
届いた「合格証書」のコピーをもって、自分が住んでいる地域の都庁や道庁、府庁、あるいは県庁のしかるべき部署へ出向いて「全国通訳案内士登録」というのをする必要があります。
ていねいな案内書が送られてくるので、その指示の通りにすれば問題ありません。
登録が済むと、「全国通訳案内士登録証 National Guide Certificate」(顔写真付き)を発行して郵送してくれます。は発行人は、都道府県の知事です。名刺より少し大きめでラミネート加工がしてあります。
さて、以上の段取りが済むと、あなたは訪日外国人観光客を相手に有料でガイド業務を合法的に開始できます。
しかしあなたは、仕事が来たらすぐにガイド業務を、一人でできるのですか?普通、それはできません。そこで実地研修が必要になるのです。
5)実地研修と業界団体;
この業界には、全国通訳案内士が所属する団体がいくつかあり、下記はその代表的なものです。会費を払って加入すると、研修に参加できたり(別途有料)、業界情報の共有ができます。
ガイドの実地研修についても、それぞれプログラムがあるのでウェブサイトなどで確認し、連絡を取ればいいでしょう。
実地研修は必須ではありませんが、必ず受けるようにしましょう。
難関の全国通訳案内士資格を取得できたとしても、ガイドの経験の人はほとんどいません。どのようにガイドするかは、実際に体験する必要があります。
私は、海外添乗の経験もインバウンド添乗の経験も十分あったので、実地研修は不要かと思いましたが、ま、全国通訳案内士としてのガイド経験はなかったので、参加しました。
全国通訳案内士として、英語ガイドを実際に始めて見ると、これまでにバスに乗ってのグループ観光のガイドは、私はいままで1度だけ。しかも、全国通訳案内士になって最初の仕事で、スロベニアからの19人のグループでした。
あとはFITで、富裕層もいれば若年層もおり、1~5人くらいです。8~10人のグループ(フィリピンの1~2家族)もかなりご案内しました。
FIT(エフアイティー)とは
団体旅行やパッケージツアーを利用しないで少人数で訪日する観光客のことです。Foreign Individual Touristsの略ですね。Foreign Independent Tourという解釈もあります。
業界団体確認のポイント;
下記の業界団体へコンタクトするときには、以下の点を必ず聞くようにしましょう。
① 入会金、年会費。
② 仕事の紹介は、どのようにしてくれるのか。
③ 実地研修は実施しているか、費用はいくらか、日本語でか、英語でか。
業界団体一覧(設立順)
■略 称:JGA
名 称:一般社団法人 日本観光通訳協会
設 立:1940年
所在地:東京都千代田区神田和泉町1-6-1インターナショナルビル603号室(〒101-0024)
■略 称:JFG
名 称:協同組合全日本通訳案内士連盟
設 立:1982年
所在地:東京都中野区中野2-29-7 はとやビル5F(〒164-0001)
■略 称:GICSSジックス研究会
名 称:NPO法人通訳ガイド&コミュニケーション・スキル研究会
所在地:東京都世田谷区上馬5-20-15-1001(〒154-0011)
設 立:2005年
■略 称:IJCEE
名 称:NPO日本文化体験交流塾
英語名: Institute for Japanese Cultural Exchange and Experience
設 立:2008年
所在地:東京都文京区小石川2-5-7 佐佐木ビルA棟405(〒112-0002)
私の経験
私はJGAに登録し、その5日間の実地研修を受けました。座学と、富士箱根、日光、都内などのバス研修です。研修生がお客さまという想定で、大型バス3台でした。ガイド役をこの道の大先輩がしてくださったのですが、残念だったのはすべて日本語だったことです。私は、英語でどのように説明するのかを聞きたかったのです。
6)旅行代理店説明会(私の経験)
JGAでは、実地研修の前後に、旅行代理店15社くらいと新米全国通訳案内士とのマッチング・ミーティングを開いてくれました。
まず、旅行代理店が自社説明を順番にし、そのあと全国通訳案内士が各社のブースを訪れ、個別面接のようなことをします。名刺は、しっかりと渡します。私は、海外添乗やインバウンド添乗の職務経歴書も渡しました。もちろん、履歴書も提出しました。
私は、この時巡り合った旅行代理店に気にいられて、数日後にすぐ第1号の仕事が来ました。
【名刺】
名刺は絶対必要ですから、用意しましょう。名刺作成のフリーソフトがあり、用紙もネット通販で入手できますので、トライしてはいかがでしょう。私は、この仕事に限らず、自分の他の用途の名刺も顔写真入りで作っています。
用紙には、ふちがミシン目になっているものと、普通の名刺のようにクリアカットのものがあり、値段は変わりませんのでクリアカットのものを選ぶといいでしょう。
現役時代は、「メイシはメシのたね」と仕込まれました(笑)。
3.合格対策
さて、ではこの試験の「お受験」のために、どのように勉強すれば合格できるか!
二つあります。それは何か!
1)自分で勉強する。
2)受験セミナーを開催している学校で勉強する。
どちらがいいか。
セミナー費用の都合がつかない人は、1)の自分で勉強するのが良いでしょう。
費用の都合がつく人は2)の方法が良いでしょう。
「通訳案内士 学校」でネット検索するとたくさんヒットするので、通学に便利な学校を選べばいいと思います。
さて、セミナー費用の工面が難しい人は、ひとりで勉強することになります。
難しいことはありません。私は1)の独学だったのです。
【独学での合格対策】
独学は次のようにするといいでしょう。
1)過去問を過去10年にわたって、全科目印刷する。「ハロー通訳アカデミー」という専門学校が過去問を無料で公開しています。
2)政府観光局(JNTO)でも、過去問の一部や各項目の試験内容を公表しているので、一読しておくことをお勧めします。
3)印刷した過去問は、全科目とも片っ端から全部自分で回答していきます。どの科目も、10年分をやってみると、各科目の「ここが大事なんだな」というところがわかってきます。当然のことながら、わからないことが多いです。しかし、回答合わせをして、わからないことはググって、必要なことをその解答用紙なり問題用紙に書き込めば、これが立派な参考書になるのです。買った参考書よりよっぽど貴重な資料集となります。
4)参考書:私は3)を勉強するのに1冊に全科目がはいっている参考書を買いました。また、英語だけのための参考書を一冊買いました。3)の問題と解答のほかに「解説」が欲しかったからです。両方とも1,800円くらいでした。
5)ビジュアルの勉強:美術作品の写真や地理の風景写真が、過去問には結構出ています。試験問題は白黒の写真ですが、私は、ネットでカラー写真をチェックして、頭に入れました。国宝の絵画と仏像などもネットでカラーで確認し、それ用のファイルもPCの中に作りました。
6)勉強日程:闇雲に勉強しても非効率的です。日程の計画を立てて勉強することをお勧めします。
私たちの時は「ガイド常識」という科目がなく、英語、歴史、地理および一般常識の4科目でした。どのくらいの期間(何日とか何か月)、あるいは、いつごろから勉強すればよいか、と思いますよね。
簡単な話、4科目10年分の過去問を勉強するとすると、1日1科目1年分を勉強すると40日かかる。1日2科目1年分とか1日1科目2年分とか勉強すると20日で終わる。しかし、1回やっただけで全部覚えられるとは限らない。
ま、3回か4回は繰り返す必要があるし、別に買った参考書の勉強もある。
それに毎日、勉強ばかりできるわけでもなく、仕事や他のこともある。となると最低でも受験日の半年前位から勉強を始めなくてはならないでしょうね。
英語でTOEIC900点以上の人は、英語の勉強をしなくてもいいから、時間節約になりますが。
できれば、1年、じっくりと腰を据えて勉強するのが良いでしょう。
そういうことができない人は学校へ行く手もあるけど、学校へ行くだけで自宅学習しなければ合格は難しいですよ。
しかし、いずれにしても、
Where there is a will, there is a way. です。
頑張りましょう!合格できます。
4.研修後の進路
全国通訳案内士の資格を取得しても、観光ガイドにならない人もいます。
ここでは、転職して、観光ガイドとして活躍していこうとする人の進路について、ご案内いたします。
進路は、大きく分けて3つですね。
1)フリーランスで活動;
2)就職あるいは派遣勤務;
3)企業内活動;
1)フリーランスで活動;
どの企業にも属さず、自分で仕事を探して活動します。私の場合がそうです。
また、現在の会社に勤めながら、休日に副業的にガイドをする、という人も多いです。
まず、名刺と自分のウェブサイトが必要です。
名詞については、すでに触れたように、自作か名刺屋さんに頼んで作ります。
私は、表面だけの印刷で、そこに自分のウェブサイト、メアド、スマホ電話番号、facebookのURLなどを入れています。住居表示は、〇〇市在住とだけ印刷してあります。氏名だけ和英両方、あとはアルファベットと数字だけですから、外国人にもそのまま使えます。
次に、訪日を希望している外国人観光客と日本の全国通訳案内士のウェブ・マッチング・サイトに登録します。ネットで検索すればいくつか見つかるので、できれば全部に登録します。
あとは、国内の旅行代理店やガイド派遣企業が全国通訳案内士を募集しているので、各社のウェブサイトをチェックして、すべてに応募します。しかし、応募すれば即登録とはいかず、面接や電話によるネイティブとのインタビューがあります。
また私は、海外の旅行代理店をチェックして片っ端から自己紹介のメールを送ります。もちろん自分のウェブサイトのURLを添付します。これまでに3社と契約できています。
もうひとつ。JGAに登録しているので、JGAから仕事のオファーがよくあります。しかし、いつも先着順に決めるので一度も仕事を取れたことがありません。1年に16,000円もの会費を納めているのに先着順は不公平だと思っています。抽選にすべきです。
ま、いずれにしてもフリーランスでは仕事は自分で見つけなくてはなりません。
2)就職あるいは派遣勤務;
これは、旅行代理店やホテルに就職して、観光ガイドの仕事をすることです。あるいは、ガイドや添乗員の派遣会社へ登録して、仕事を得る方法です。あまり例がありません。
3)企業内活動;
これは、受験前に在籍していた企業に引き続き在籍して、海外顧客の訪日に際して、観光ガイドの仕事をする、という形態です。あまりありません。
5.まとめ
それではここで、合格するための必勝勉強法をまとめてみます。
事務手続き、参照URLなどは本文をご参考にしてください。
合格必勝法まとめ
1)合格のための試験勉強は、少なくとも6か月前から始めましょう。
独学と通学、2つの方法があります。
自分にふさわしい方法を選んで、早めに取り組みましょう。
2)独学の場合:過去問10年分をチェックしましょう。出題傾向がはっきりするし、10年分の過去問の正解合わせをしておけば、まず、合格圏内でしょう。
3)英語の出題傾向は、つかみにくいです。普段の実力が試されます。ただ、日本人の生活、文化、風俗などを英語ではどのように表現するのか、は参考書を買って勉強しておく必要があります。例えば、居酒屋とか部活とか納豆など。
注意事項
試験場の下見は必ずしましょう。
※皆さまのご健闘と合格を祈念いたします。