は~い、マサートです。
あなたは、英会話ができるようになりたい!と思って、このサイトへいらした。
それは、とても良い思いつきです。
英会話ができるかできないかで、これからのあなたの人生は大きく変わります。
いま、あなたは、その分かれ道に立っています。
この記事を最後までお読みになって、ここに書いたいくつかのポイントを実行すれば、あなたは必ず、英語が話せるようになります。
【contents】
1.36歳からの英会話勉強
あなたはいま、人生の岐路に立っている
私はむかし、300人ほどの社員がいる外資系広告代理店にいました。英語は話せませんでした。まわりの人はほぼ皆さん、英語を話せる人ばかりでした。
私は、元雑誌の記者で、その代理店ではいろいろなクライアント(お客さまのこと、広告主です)のPR誌の取材、原稿書き、そして編集が仕事で中途入社したので、英会話力はまったく必要なかったのです。
ある時、私が所属する部の女性部長(才媛で容姿端麗)に彼女の部屋に呼ばれました。
「あなたが英会話力を身に付けたら、将来いろいろな仕事ができるわ!」とのアドバイス。
また、同僚の、米国留学の経験のある若い女性も、
「あなたのような性格なら、日本より海外の方が力を発揮できるわ。ぜひ、英会話をマスターしたら良いと思う」と言ってくれました。
買いかぶりだよ、とその時は思っていました。実際のところ私は、将来、鉛筆1本で喰っていくんだ、と生意気にも思っていました。
ところが、ある時突然、英会話もままならないのに、その会社の人事部長に、2階級飛び級昇格でなってしまったのです。昨日までの上司が部下になってしまったのです。
大きな個室を与えられました。その会社の人事部長は、同格の他の部長はもちろん、その上の局長よりも実質的な権限がありました。
直属の上司は日本人の社長、その上に外国人の総支配人がいました。その日本人社長が、自分が社長に昇格するにあたって、自分の補佐役として私を300人の全社員の中から引き抜いたのでした。
その会社の総支配人や外国人社員、また日本人社員も、当然、私は英会話ができると思っています。そうした外国人が私の部屋に出入りし、英語でまくし立てていきます。これにはマイッタ(笑)。
私は急遽、英会話勉強のために英会話教室の門を叩きました。その教室は授業料が高く、仕事の多忙を理由に欠席しても授業料は返還されなかったからです。自分を追い込んだのでした。
その時、私は36歳。英会話を勉強するには「最終電車」に乗ったのです。
男子は40歳を超えれば、記憶力も気力も衰えるからです。女子はもっと早いです。
2.英会話のお蔭で、多くの仕事に巡り合えた!
英会話ができるようになって、どのような仕事をしてきたか。自慢話に聞こえたら申し訳ないです。
実は、その広告代理店では、人事部長の後、他の要職を経験しましたが、間もなく転職しました。かっこよく言えばスカウトされたのです。「ライバルもパートナーもいない」と思っていたところへ声がかかったのでした。
Goodyear というアメリカのタイヤ会社の広報部長の職責でした。上司はアメリカ人の社長でした。手始めにクアラルンプールのアジア太平洋地域のトレーニング・センターで1ヵ月の幹部研修です。
その後、ルクセンブルグの技術センターや米国本社(オハイオ州アクロン)のパブリック・リレーションズ(PR)担当副社長との懇親ミーティング。
また、当時全盛だったクルマのF-1レースにGoodyearは1社で全チームへタイヤを供給していました。当時のトップスリーのドライバーといえば、アイルトン・セナ、アラン・プロスト、それにナイジェル・マンセルでしたが、彼らは仕事仲間でした。毎年、鈴鹿サーキット(三重県)で1週間ほど一緒にいました。
日本のクルマ・ジャーナリスト対象の記者会見や個別取材のアレンジは、すべて私の仕事でした。
その後、韓国のクムホという財閥、これはアシアナ航空を新規に立ち上げた親会社なのですが、そこのタイヤ部門の日本企業のナンバー・ツーになりました。
社長は日本語が上手ではなく、本社では財務部門の仕事をしていたので、日本での財務以外の社長業務は私の仕事でした。
その後、独立してからは、海外企業の日本進出の仕事をいくつか手掛けました。ジュエリーの全国チェーン・ヴェリテが、日本資本からインド資本に移った時もお手伝いしました。
日本企業が、ハワイの観光飛行機会社を買収するときも手伝いました。
韓国のタイヤ・モールド(金型)企業が、日本のタイヤメーカー数社のモールド製造をできるようにも橋渡しをしました。
2013年からは、訪日外国人観光客(グループ)の福岡から東京まで11都市3週間ツアーの添乗員をすることになりました。インバウンド・ツアー・コンダクターといいます。約300人ほどをご案内しましたが、旅行後のアンケートでは、評価の最高得点の獲得率は99%でした。
これにより、旅行会社からヨーロッパ旅行のご褒美をいただきました。その旅行者たちとは今でもfacebookやWhatsAPPで交流しています。
また、数年前からは、難関といわれる全国通訳案内士の資格を取って、訪日外国人観光客(富裕層)のプライベート・ツアーのガイドをしています。
海外に在住する訪日予定外国人観光客と日本の通訳案内士の、国際的なウェブ・マッチング・サイトでは、一時、人気ナンバーワンにランクされたこともあります。
――このような多彩な仕事ができてきたのは、ひとえに英会話ができるようになったからです。自慢話のようになって誠に恐縮ですが、英会話ができると、このようにいろいろなビジネス機会があるという例としてご理解いただきたいと思います。
さあ、「為せば成る」ですね。「意思あれば方法あり」ですね。「思い立ったが吉日」ともいいます。すぐ、英会話の勉強を始めましょう!
因みに(ついでに、という意味ですが)、上の成句は英語で次のようにいいます。
他にも言い方はありますよ。
「為せば成る」
You can do anything you put your mind to.
「意思あれば方法あり」
Where there’s a will, there’s a way.
「思い立ったが吉日」
There is no time like the present.
3.英会話は知性ではない、「口の筋トレ」だ
もう一つの英会話教室
じつは、私は若い頃にもう一つの英会話教室へ行ったことがあります。
雑誌記者をしている頃(1971年26歳)、アメリカ商務省のアゴ・アシ・マクラ付き(食事、旅費、宿泊費付き)で、アメリカの観光地を雑誌で紹介するという企画がありました。
その時、編集部の先輩記者と外部カメラマン(42歳)が取材旅行に行くことになりました。二人とも英語は話せませんでしたが、外部カメラマンが、何と英会話教室に通い、英会話を猛烈に勉強しだしたのでした。
当時、英語を話せる人は私の周りにはほとんどいませんでした。外国へ行ったことがあるひとも、ザッと見回しても一人もいない、という世の中でした。
私が驚いたのは、そのカメラマンが42歳で英会話を学ぼう、としたことです。当時の私から見れば42歳は、ま、オジサンの部類です。その歳で英会話を学ぼうとする人なんかは、いません。
私は、俄然、やる気になりました。よし、私も英会話を勉強し、いつかは外国取材の記者に選ばれたい、そう思ったものです。
「思い立ったが吉日」 There is no time like the present.です。その人が行ったマンツーマンの英会話スクールの名前も知らなかったのですが、授業料を聞いて驚き、もう少し安い、そこそこ名前の知れた英会話教室(クラス・レッスン)へ行ったのです。
結果的に、この勉強は挫折しました。雑誌記者という仕事は時間が不規則で、授業の時間にいつも間に合わないのです。
その欠席を事前に、学校へ、英語で伝えなければならないのです。携帯電話もまだ世の中にない頃です。取材先の地方から公衆電話で連絡しました。
こうしたことが重なり、前払いの授業料は返納されず、挫折したのです。
早朝に英会話スクールで勉強
英会話教室へ行くといっても、アフターファイブに時間が取れるというわけではありません。広告代理店の仕事というのは、会社は不夜城といわれるほど、夜遅くまで仕事がありました。
私が在籍した会社の人事部長の仕事は、人事や給与、福利厚生、労働組合対策の仕事のみならず、会社の内政全般を企画・統括する仕事なので、TVCMの制作現場でなくても、毎日、夜遅くまでかかります。
仕事が終わってから英会話スクールへ行くのは不可能だったのです。
そこで思いついたのが、会社の始業前の受講でした。当時、会社は9時30分始業なので、8時からのレッスンを取りました。45分授業なので、会社には充分間に合うのでした。
「メモをとるな!」
レッスンは、マンツーマンで毎回先生が変わります。老若男女さまざまです。おじいさんもいれば、同年配の若い青年もいました。白いブラウスではち切れそうな胸を包む中年女性や、別の機会に一献傾けたいようなセクシーな若い女性の先生もいました。
ある時、60年配の男性のアメリカ人の先生が、一生懸命メモを取っている私に、
「メモをとるな!」
といいました。
私は記者だし、話を聞いたらメモるのはいつもの習性です。メモしなければ忘れてしまうし。
「君は何しにここへきているのかね」
「英会話の勉強です」
「じゃ、話したまえ」
「いや、あの、話せないから勉強に来ているんです」
「テープレコーダーを使えばいいじゃないか」
「えッ、いいんですか」
当時は録音できるスマホもないし(スマホ自体もない)、ICレコーダーもない。私は、なけなしのポケットを叩いてSONYの小型テープレコーダーを買い、毎回、録音し、レッスンでは、「聞く」より「話す」に力をいれました。
テープ傾聴と歩きながら話す
私は、英会話スクール入学時に私の英会話のレベル・チェックのあと、40レッスンを買った(英語ではそういうらしい)ので、録音したカセット・テープは35~36本にもなります。
これは、聞きまくった。集中傾聴です。広告代理店に勤めていると、レッスンの予習や復習の時間が、まず取れないのです。その時間が取れるのは往復の通勤時間だけとなります。
テープを聞くのは、声を出せない電車とバスの中。声を出せるのは、自宅から駅までは片道13分。この時間は、周辺の景色を見ながら、英語でしゃべる、説明するのです。例えば、
「クリーニング店があります。その隣にはパン屋さんがあります。ウィンドウの中には美味しそうなパンがたくさんあります。花屋さんがお店を掃除しています」
そんな感じです。とにかく駅まで、しゃべりっぱなしにします。結構大きな声なので、すれ違って振り向く人もいたでしょう。
英会話の勉強は、聞くだけではダメです。話すことも大事です。
日本人は、英会話の勉強を通勤途上の電車の中でイヤホンを使って、黙ってしている人がいますね。これはこれで否定はしません。
しかし、大部分の日本人が、外国人のいうことが、なんとなくわかるのだけれど、自分から言えない、発話できない、といいます。それはそうです。聞くことしか勉強しないからです。
トイレで英語音読
聞くだけではダメ、話さなくては! そう気づいて始めたのが、朝、トイレで座っている間の英語音読です。
人の英会話能力を、分かりやすく、聞く能力と話す能力に分けます。
棒グラフにすると分かりやすいです。
自分の前に1本のタテの線を引きます。基軸です。
これの右側に聞く能力、左側に話す能力の棒グラフを伸ばします。
すると、大部分の日本人の英会話学習者は、右側の聞く能力の棒の方が、左側の話す能力の棒より長くなっているのです。
あなたは、どちらが長いですか?
だから、
「外国人が話していることは、だいたいわかるのだが、自分の意見が言えない」
という人が多いのです。
また、外国人に道を聞かれて、その意味は分かるのですが、自分が話せないから、指でさしたり、場合によっては、連れて行く、ということが往々にしてあるのです。
そこで、時間のない私が思いついたのは、朝、トイレに座ったら、英字新聞を音読するのです。結構大きな声です。分からない単語? たくさんありますよ。でも、それは適当に読んで、全体の波として、英語ラジオのアナウンサーが話すように、そのつもりになって読むのです。
うちのカミさんは、よそに聞こえるから止めてくれ、と言いました。これでメゲルようでは英会話の力は身につきません。英会話の勉強は、能書きを言ったり、躊躇したりする時間があるなら、その分、ひとことでも多く発音すること大事なのです。
英字紙は毎日買わなくてもいいです。1回買えば、ずっと使えます。同じところを何回読んでもいいのです。政治面、社会面、経済面、どの面でもいいのです。社会面がいいでしょう。
社会の出来事はテレビや日本の新聞で分かっているので、英字紙を読むと、あ、これはあの事件か、とか、ああ、あのことは英語ではこのように表現するのか、などといろいろと「気づき」があって興味深いです。
要は、できるだけたくさん発音する(読む)ことなのです。
英字紙ではなくて、中高生の時の英語のリーダーがあれば、その方がいいでしょう。基礎的な文型がすべて入っているからです。教科書を売っている書店で入手できます。
英会話は、インテリジェンス(頭がいい脳)の問題ではなく、口のマッスル(筋肉)トレーニングなのです。何回使ったかが大事です。いくら、黙って目で読んで頭で覚えても、1回も発音したことがない言葉やフレーズが、外国人と話しているときに突然出てくることはありません。
外国で、頭の良くない人や子供でも、外国語をすらすら話せる、聞き取れる、というのは、彼らがそれだけの回数、聞いたり、話したり、読んだりしてきたからです。
日本人の幼児がときどき、ええッと思うようなことを言って大人を驚かせることがありますね。あれも、彼らが自ら考え出して発話するのではなく、お母さんかお父さんが、何回か言っているのが、頭に残っていて、それがタイムリーに出てくるのです。
もう一度言いますよ。英会話習得のコツは、インテリジェンスではなく、回数、つまり量なのです。ゆめゆめ、これをお忘れなきよう!
英語漬けの英語合宿
このようにたくさん発話することをグループに応用したのが、会社の英語合宿でした。
会社で借りている海の家に、英会話習得を目指す社員が15人位集まりました。1泊2日の合宿です。合宿中は、すべて英語で話すこととします。
会社で英語レッスンを頼んでいるスクールから、外国人教師をひとり派遣してもらいます。
社員は、海の家に着くまでに英字紙を買ってきます。
海の家では、交代で外国人教師に個別レッスンを受けます。他の人は、その間、英字紙を音読します。休みなしです。15分もするとのどはガラガラになります。のど飴をなめたり、飲み物を飲んだりして、また、音読を継続します。
これを2日間、休みなくするので、終わると皆さん、くたくたです。帰途の電車の中では、他の乗客の日本語が、英語のように響く体験を持ちます。
あなたも、休日に、これをやってみてください。英語を話すことが、なんとなく簡単に思えるようになりますよ。脳トレではなく、口の筋トレなのです。
レッスン代10倍に
私が人事部長になった時、社内に英会話スクールがありました。外部の英会話スクールと契約して教師を派遣してもらっていました。
会社の始業時間は9時30分でしたが、レッスンは8時30分から2時間。つまり、1時間は勤務時間中でした。これを毎週2回。受講料は年間2,000円でした。
街中の英会話スクールもそうですが、この社内スクールも、英会話ぐらいできなければ、という軽い気持ちで多くの社員が参加していました。
受講料は安いし、半分の時間は就業時間中ということもあって、普通と上級の2クラス合わせて40人位が参加していました。
しかし、私が人事部長になって驚いたのは、出席率が50%位なのです。夕方なら仕事の流れもあってなかなか出席の時間が取れにくいのですが、朝にこの出席率はないでしょう。
参加者は、本気ではないのです。そう見た私は、受講料を10倍の20,000円にしました。皆驚き反対する人もいました。それにしても街中の英会話スクールに比べれば格安です。1レッスン2時間の内、1時間は就業時間なのです。
参加希望者数は激減しました。半分以下です。私は、この半分以下の人たちが本当に英会話を勉強したい人たちだと理解しました。他の人たちは、ファッションで英会話を勉強していたのです。
20,000円は高いですが、レッスンへの出席率が85%を超えていれば、10,000円は返金することは参加者募集時に公開しておきました。
もちろん、私も、このレッスンにも参加しました。
このように、自らを高めるためには、身を切る思いをして望む必要があります。
4.まとめ
以上、36歳から英会話学習をはじめ、自分のビジネスが好ましい方向に展開した私の経験を述べました。
自慢話的に聞こえたら申し訳ないです。そういうつもりではなく、私が語ったいろいろな話の中のいくつかが、これから英会話をマスターしようとするあなたにお役に立てば、とても嬉しいです。
さて、まとめです。
1)聞く力も大事ですが、とにかく話す訓練が大事です。大きな声での音読。絶対必要です。脳トレではなく、「口の筋トレ」です。
2)英会話の勉強時間は、毎日の自分の生活のサイクルの中のどこかに組み込みましょう。時間があるときにしよう。これはもう、その時からスピンアウト(落ちこぼれ)の始まりです。
3)何事もそうですが、役に立つ人の話を聞いても、結局は、やる、やらない、を決めるのはあなたです。それも、すぐ決めなければいけません。時間がたてば、やる気になったあなたの気持ちは日一日と萎えていくからです。
4)英会話スクールへ行くのもよし、独学もよし、です。ただ、英会話スクールへ行ってもスクールだけの勉強では、ものになりません。1時間のレッスンなら、自宅で2時間以上の予習・復習、その他の英会話勉強(例えば、Youtubeを聞く、海外のラジオ放送を聞く)が絶対必要です。
※ 英会話ができると、あなたの将来は大きく展開します。また、英語のビジネス社会は、日本的なビジネス社会と違って、発想の自由度が広く、建前でなく本音で仕事ができます。あなたのご健闘を祈念いたします。