本書は、PRという仕事に携わったばかりで、PRのピの字も見当がつかない人や、PRという仕事にある程度関わってきたけれど、PR全体が何かということが良くつかめていない人に向けて、図解を中心に一目瞭然にわかるように書きました。
PRというのは、巷間、いろいろ誤用されていますが、基本的には経営戦略です。宣伝部や販促部に丸投げすることなく、社長が責任者となって社の姿勢として取り組む業務です。
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このブログ『Make money! 電子書籍天国』は
第1章 著書紹介
第2章 出版方法
第3章 購入方法
第4章 スマホで読める
から構成されています。各章、別建ての構成となっています。
末尾にシリーズすべてのブログへのリンクが貼ってあります。
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【contents】
PRの基本的な要点だけを図解
以下は本書のプロローグです。
「沈黙は金」はPRでは禁句!
世の中にスマホやPCが出回る前から、PRという仕事に長年携わってきました。PRという仕事が素晴らしい仕事であること、自分の性格に合っていることなどが長く続けられた理由だと思います。
本書は、PRという仕事に携わったばかりで、PRのピの字も見当がつかない人や、PRという仕事にある程度関わってきたけれど、PR全体が何かということが良くつかめていない人に向けて、図解を中心に一目瞭然にわかるように書きました。
日本人や日本企業はPRという機能を駆使することが苦手です。それは国民の大部分が日本民族なので、争いや抗争が欧米に比べて極めて少ないからです。例え濡れ衣を着せられるようなことがあっても、自分が正しければそれを主張しなくても、いつかはそのことを周りの人たちが理解してくれる、という考えがあるからです。
「沈黙は金」という言葉が、それを端的に表しています。これは外国人には理解できない言葉です。逆説的にはこの言葉はPRでは禁句?なのです。
欧米では、風俗習慣や言葉、価値観が違う他民族が一緒に居住しています。そこでは自分はいつも正しいこと、フェアであることを周囲に常時発信していく必要があるのです。これがPRの基本的姿勢なのです。
長年の実務経験に基づいた実用書
本書では、PRを1から丁寧に説明していません。著者の長年の実務経験に基づいたPRの基本的な要点だけを「図解」しています。
理解できること一覧
本書をお読みいただくことで以下のことが理解できます。
1)PRとは何か、についてわかる。
2)PRスタッフに必要な資質がわかる。
3)PR活動の中心となるプレス・コンタクトの方法とプレス・レリースの書き方がわかる。
4)クライアントとしてPR代理店を選定する指針と、業務発注の方法やプロジェクト管理の方法がわかる。
5)PR業務のみならず、ビジネス一般に有効な、筆者考案の「書式見本」により、その使い方が理解できる。
—— 以上により、読者がPR会社の、あるいはクライアント側の実務者として、また管理者としてご成功されることを祈念いたします。
本書の目次総覧
本書は、前ページが図解となっており、基本的に1ページに1テーマとなっています。行末の数字はページ数です。
以下が目次です。
第1章 PRって何だろう
自分も企業もひとりではない 7
PRって何だろう 8
PRの定義 9
PRの種類 10
PRという言葉の誤用 11
PRとは 「メイク・ニュース」だ! 12
PRと類似?のコンセプト 13
PRの類似コンセプトの整理 14
パブリシティと広告の違い15
商品パブリシティの企画と事後活用 16
中小企業がパブ活動をする上での3原則 17
PRの種類と実施部署 18
第2章 PRスタッフに必要な資質
PRスタッフに必要な能力 20
理想的なPRスタッフのキャラクター(1/2) 21
理想的なPRスタッフのキャラクター(2/2) 22
PRスタッフに必須、4つの表現力 23
PRスタッフのメディア対応業務 24
情報伝達手段の変容 25
PRスタッフの広報ネタの発見 26
PR担当者はマスコミ出身者が適任 27
PR担当者の適正、ライティング力 28
PRライティングの例 29
第3章 プレス・リレーションズ
プレス・コンタクト 31
プレス・コンタクト6つの要諦 32
プレス・レリースの目的 33
プレス・レリースの書き方 34
書式見本 プレス・レリース 35
プレス・レリースの主要テーマ 36
オンライン・プレスルーム 37
第4章 危機管理/ロビーイング
企業PR と危機管理 39
企業危機のいろいろ 40
危機発生時のPR担当者の位置 41
ロビーイングの基本コンセプト 42
メディア・トレーニング 43
第5章 PR代理店
クライアントのPR代理店への不満トップ 3 45
PR代理店に嫌われる クライアントの広報担当者6タイプ 46
PR代理店の選択基準 47
PR代理店の効率的な6つの管理法 48
PR報酬の決め方 49
第6章 書式見本
報告・連絡基本書式51
業務依頼書 (ブリーフィング・ペーパー) 52
現状報告書 (ステータス・レポート) 53
プロジェクト・サマリー 54
エピローグ
以下、本書のエピローグです。
「昭和の青年」の回顧談のような嫌いはありますが、お役に立つことも盛り込んでありますので、最後までお読みいただけたら幸甚です。
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業界の両サイドで実務経験
PRという仕事に偶然出会い、長い間かかわることができていることを、私はとても幸せに思っています。 PRという仕事が、 自分の性格にあっていることや、PRの業務には自分のしたいと思う仕事をほとんど包括されていることも、その理由の一つであろうと思います。
この素晴らしい仕事を目指す人に、あるいは企業の中でPRの ピの字も知らないのに、その仕事を一人で任されて四苦八苦し ている人たちに、多少なりともお役に立てればと執筆を思い立ちました。
これまでに、国際的企業といわれ誰でも知っているような外資企業や、従業員20人ほどの小さな日本の企業までいろいろなクライアント( 客、という意味ですが、 この業界では日常的にこのように呼んでいます) のPRの仕事をさせていただいてきました。
ところが、 私どもPR業界の人間でも、クライアント関係の方でも、
「PRって何なんですか?」
という質問に、適切な理解を示した人に私は出会っていません。
この質問に対する答はいろいろあります。 しかしそのいずれもがPR、 これは企業の経営機能のひとつと認識するのが正しいのですが、そのPR業務の一部分をPRの全体像と考えている答が大部分です。 しかも、 大部分の人はその答に自信を持ってい ません。
それは日本におけるPRの歴史を考えれば仕方の無いことでし ょう。
私は雑誌記者時代に、 企業から送られてくるプレス・レリースを読むようになりました。 企業から送られてくるプレス・レリースは記者側からすればネタ (記事を書く素材) のひとつに過ぎませんが、 企業側にしてみれば、自社のことや自社製品が記事化されたり、 TV番組化されれば、 それは同じスペースや時間を使った広告より、はるかな効果があります。
これがいわゆるフリー・パブリシティというPR手法のひとつであることを知るようになったのは、 もっと後になってからで した。
外資系広告代理店のPR部という部署でPRにかかわり始めた頃でも、PRとは何かという基本的な質問に的確に答えてくれる 先輩もおらず、依然としてPRという 「霧の中」 を浮遊している ような状況でした。
昨今のようにインターネットがある訳ではなく、当然のことながらwikipedia のような便利な検索機能が身の周りにありませんでした。 PR発祥の地、 米国の企業の分厚い英文のPRマニ ュアルなどでPRという概念や手法に大いに開眼したものでした。
お蔭さまにて、 いろいろなクライアントと幾多のプロジェク トを経験する中から、 その霧が次第に晴れ、 PRという仕事のコ ンセプトの大きさに気付き、この仕事にかかわれたことの喜びをかみしめるようになりました。
また、 私はPR業界の中では代理店側、つまり大手外資系広告代理店のPR 部や世界最大の外資系PR会社側で仕事をしたこともあるし、反対に外資系のクライアント側で広報部長として、 広告代理店やPR会 社へ仕事を発注していた経験もありますので、 そうした両方の 立場からPRという仕事をし、 考えてきました。
PRの仕事のうち報道機関への情報提供は大事な仕事のひとつですが、 そのマスコミ側でも編集者・記者として、 多くの企業 からのニュース・レリースをチェックしていた時期もありました。
このように、 PR業界で、 代理店側やクライアント側、 またPR情報を発信するクライアント側と、それを受けるマスコミ側というように、 業界の両サイドで仕事をしてきたという経験は、 事象を客観的に把握し考察できる基礎になっており、 さまざま な企画業務や業務処理現場、あるいはクライアントからの質問 ・疑問にお答えする上で役立ってきていると思います。
本書を手にした 「PRの迷い子」であろう (笑) 読者が 、
「ここが知りたかったんだ!」
という個所がひとつでもあれば筆者としてはまたとない幸せです。
国際的企業のPR実務を企画実施
ご参考までに私がPRの仕事に関わったのは、 1976年から1988年までが外資系広告代理店PR部で、ジョニーウォーカー、ペプシコーラ、コダック(写真関連用品)、ロレックス時計、プリマハム、フォード自動車、ケロッグ(シリアル食品)、オリベッティ(イタリアの事務用品)、日本のクライアントでは本醸造清酒協会、そしてガラス繊維協会(住宅用断熱材)ほかを担当しました。
また、1988年から8年間、米国のGoodyear Japanで広報部長兼社長補佐官としてPRの仕事をしました。
当時は、 クルマのF-1レースが日本で最も盛んな頃で、 年間 チャンピオンを争うアイルトン・セナやアラン・プロスト、それにナイジェル・マンセルは仕事仲間で、 毎年、 鈴鹿サーキットで 1週間、 顔を合わせていました。
このようにPRに関わった時期は、いまとなれば昔のことです。 この本の読者はおそらく私の孫世代かと思われます。 私の広告代理店当時はスマホどころか携帯電話すらまだ世に出ていませんでした。 その後、Goodyear Japanの広報部長をしているときに、 ドカ弁 (死語?) の ようなデカイくて重い携帯電話が初めて市場に出回るようになったので す。
時代は変わり、インターネットやスマホ、 数々のアプリが出 回り、仕事は速く回転するようになりました。 そのために昨今では(2021年)コロ ナ・ウィルス感染防止のための在宅したままでのウェブ会議や在宅テレワークなどを可能とする、 ITの新ツールも増えてきま した。
ITツールといえば、私がPRの仕事をしていたころは、ワープロもパソコンもそれほど普及しておらず、「書き」はもっぱら 1本という時代でした。
顧客の中にgoodwill(好意)を醸成
後刻、 パソコンで仕事をするようになりましたが、 Wordはまだ英語用だけで、 日本語用には 「一太郎」というソフトが全盛でした。 表計算ソフトにしても「Lotus123」しかなく、操作は難解でした。 その後 Excelleが 出てきてクリック一つで何でもできると知ったときは、 まさに目から鱗が落ちたものです。
しかし、時代は変わり電子ツールは日々進歩を重ねていますが、 目に見えないPR機能の基本的な部分は、不変だと思います。 基本は結局のところ、 企業や団体がターゲット・グループの中に如何に自分たちに対するgoodwill (好意) を醸成できるか、に尽きます。
そのためには、取り敢えず手元情報をどのように加工して、 メディア経由で、あるいはSNSで直接ターゲットに届け、 ター ゲットの行動を喚起するかだと思います。
その点で本書が読者諸氏のお役に立つことができれば誠に幸甚です。
シリーズ・ブログ ご紹介書籍一覧
本書は、Amazon.com の「本」部門で「新津正人」、「Masato Niitsu」または「署名」で検索すると、下記の私の著作の一覧が出てきますので、そこで買えます。一般書店には出回っていません。
1. 『添乗員はつらいよ』490円、紙書籍1,727円
2.『43図解 広報PR 生きる経営戦略の要諦』885円
3. 『上野精養軒物語』900円
4. 『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』482円
5. 『WASHOKU』502円
6. 『和食』490円
7. 『レマン湖永久に』431円、紙書籍 1,980円
8. 『ジャカランダ慕情』321円
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