電子出版天国#1『添乗員はつらいよ』新津正人著

通訳案内士/添乗員

「添乗員さんて、海外のいろいろなところへ行けていいわね」
「でも、大変そうね」
「訪日外国人観光客が増えて、通訳案内士の仕事、儲かるでしょ?」

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このブログ『Make money! 電子書籍天国』は
第1章 著書紹介
第2章 出版方法
第3章 購入方法
第4章 スマホで読める
から構成されています。各章、別建ての構成となっています。
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人気NO.1、ガイド以前の職歴も豊富

海外旅行者やインバウンド・ツアー(訪日外国人旅行客)が増える中、添乗員や全国通訳案内士の仕事の需要が高まっている。そんな中、海外旅行、インバウンドのグループ旅行、そして訪日富裕層家族旅行の観光案内の経験を、ガイド以前の職歴も豊富な私がまとめました。

華やかに見える添乗員や全国通訳案内士の仕事ですが、実はお客さまの意地悪や妬み、嫉妬などがあって、とても大変な仕事で、トイレで泣く若い女性添乗員もいます。もちろん、楽しいこと、お客さまに感謝されて嬉しいこともたくさんあります。

私は、いくつかの多国籍企業で活躍したあと、国際ビジネス・プロモーターの企業を創業しました。日本の市場に進出したい外国企業や、逆に世界に進出したい企業を支援する仕事です。

その業務を続けながら海外旅行の添乗員になりました。

しかし想像すらできなかったお客さまや旅行代理店の「抵抗勢力」に嫌気がさし、国家資格・全国通訳案内士の資格を取得し、来日する富裕層家族のガイドをしてきました。

一時は訪日希望者と全国通訳案内士のウェブ・マッチング・サイトでは人気ナンバー・ワンになったこともあり、その後は直接指名のオフォーがほとんどです。

しかし、ご承知のように中国・武漢を感染源とするコロナ禍の世界的な拡散により、いまは訪日外国人観光客の来日はゼロとなりました。観光ガイドの仕事は、おそらく数年をまたなければ再開の見通しは立たないだろうと思われます。

添乗員や全国通訳案内士はほぼ女性で占められますが、そんな中、男性でしかも古希をとっくに超えた齢(よわい)で現役活動を続けているガイドはほんの数人。私は年齢がある程度行っていることや、ガイド以外の職歴があるためか、業界事情を大所高所から観察でき、それが本書に執筆につながりました。

添乗員の悲喜こもごもの面白い話が満載です、旅行代理店の旧態依然で改善努力のない体質にも鋭く切り込んでいます。

海外旅行へ行く人やこれから添乗員や全国通訳案内士を目指す人、旅行代理店関係者には必読の書といえます。もちろん、肩の凝らない読み物として十分お楽しみいただけます。

電子書籍と紙書籍で出版されており、電子書籍は490円、紙書籍は1,727円。

なお、以下のブログもお役に立つと思います。
『添乗員は素晴らしい仕事』

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本書「プロローグ」から

人生はどこに転機があるか、わからない。一年後に自分が何をしているのか、まるで見当がつかない。人生は実にエキサイティングでスリルに満ちている。しかし、どのような境遇に遭遇しても私は、いつも、白球を追う甲子園球児のように一生懸命、目の前のことにベストを尽くす。
宮仕えのころ、この歳になって、まさか自分がインバウンドの添乗員や全国通訳案内士、はてはテレビの役者になっているとは夢にも思わなかった。
添乗員は、ふとしたきっかけで始めた。最初は、海外旅行の添乗員。しかし想定もできなかった「抵抗勢力」に嫌気がさし、インバウンド添乗員へ転身。
ここではいい仕事はできたが所詮宮仕えの身である。大きな規範は所属する事務所によって律っせられる。

そこで、すべて自分の裁量で仕事ができるフリーランスを目指し、難関といわれる全国通訳案内士資格に挑戦した。五年目に晴れて合格した。
こうした私の航跡は、「退職後の」とか「老後の」暇つぶしの上にあるのではなく、ずっと続いている生涯現役の輝き続ける白線の上にある。

第一章では、どのような経過を経て海外旅行の添乗員になったかを記した。

第二章では、海外旅行の添乗員にはなったものの、数々の試練にさらされた、まさに「添乗員はつらいよ!」というエピソードの数々を紹介させたいただいた。

第三章では、海外旅行の添乗からインバウンド添乗へと活路を見出し、そこに添乗業務が自分に向いていることの喜びを楽しむことができたエピソードをご覧いただいた。

そして第四章では、旅行業界の問題点・改善点を提議し、旅行者がより楽しい旅行ができることを願った。

海外旅行をする方々、訪日外国人観光客の方々が、皆さまの旅行の陰で、添乗員や全国通訳案内士に、どのような悲喜こもごもがあるかをご理解いただけたら嬉しい。
また、添乗員や全国通訳案内士を目指す方々に対しては、ご紹介したエピソードが実務的にかなり有益であると信じてやまない。

『添乗員はつらいよ』 目 次

第一章 添乗員ことはじめ

・還暦過ぎての新天地/添乗員になりません?/ナンセンス、年齢で足切
/私を採用した若社長の慧眼/厳しかった社内研修、同期四人/
「ひとつ  だけ欠点がある」/この稼業は体力勝負/女性にもててもダメ/
モテモテ自惚れ列伝/英会話ができてもムリ/中身カラッポの英会話達人/好事魔
多し/一事が万事つらい訳ではない

第二章 海外添乗員はつらいよ

・初回添乗いきなりの冷や水/映画『カサブランカ』/惨憺たるアンケト
評価/話し方のトーン・アンド・マナー/イスラム文化の話/黒人差別の
問題/立食パーティーにて/ヨハネスブルクのレストランにて/ベネトン
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・身障者を労わって評価1/ベニスでの「積み残し」/中高年女性客のや
きもち/メキシコ、夜の酒場事件/外国の居酒屋にて/「シャンプー、貸
してください」/バイキング大量食べ残し/トルコでわがまま姉妹行方不
明/帰ってきてもお礼の言葉もなし/制止も聞かず外出して遅刻
・添乗員の陰の苦労/マリアッチ、カタログのミスプリ/コミッションネ
コババの濡れ衣/あなたの好きに配分!えっ?/ITシステム化しない業
界の怠慢/誕生日に野の花をプレゼント/お客さまからプレゼント

第三章 インバウンド添乗に活路

・インバウンド・ツアーで名誉挽回/インバウンド・ツアーの初添乗/公
平処遇/同じツアーで二倍の日当
・サクラ・ツアー概要/完全フリープラン/福岡涅槃像と京都・二条陣/
夕食は居酒屋に限る/日本式飲み会を伝授/支払いは彼ら自身で/日本で最初の夕食、何を?/弓道着姿の女子高生/より日本的なものの紹介
・広島、事実を淡々と説明/お好み焼き、予約のコツ/自由行動の安芸宮
島/英語を話す者の役割/倉敷、初めての寿司/外国人、寿司は好きでは
ない/ツーリスト、みんなカラオケ大好き
・途中下車前途無効の回数券/姫路駅切符紛失、抜群の対応女性駅員さん
/ロッカー探し、イロハのイ/電車内置き忘れ事件/新幹線、タダ乗り?
/役に立つスーツケースの写真/ティー・セレモニー(茶道体験)/昭和
世代のご馳走、たまごかけご飯
・京都、西から東へ効率コースを/龍安寺、えっ、靴を脱ぐの!?/金寺
/二条城/京都市営バスの高い利便性/WhatsAPPの活用/MAPS.MEの活
用/奈良へは、大阪・京都から日帰り/紛失カメラ発見/仲間割れ/小さ
な割烹酒場
・松本観光/幽玄な日本の山岳ドライブ/松本城の英語ガイドさん/日本
アルプス展望、上高地跋渉/大王わさび農園/八面大王足湯/地獄谷野猿
公苑へドライブ/醸造・発酵の見学、石井味噌/善光寺宿坊体験/乱れる
浴衣の裾/お朝事・お数珠頂戴・お戒壇めぐり/宗教説明は十分事前勉強
・三週間の〆東京/東京観光の要所/欧人は風呂好き?/浴槽に浸かると
肉欲的に?/日本人はいつも他人思い/全員が席を譲る/ウイァ・リボー
ン!/喜んでくれた都内の銭湯/深夜、部屋の相棒帰らず
・好きこそものの上手なれ/「普通の添乗員と違う」/「かっこいい、男
前」/「この仕事好きでしょ」/産まれそう?ええっ!/医師が英語でき
ない時/女性添乗員「声が出ません」/最悪の場合
・日本人との交流を促進/善光寺でお神輿担ぎ/電車内や駅ホームでの交
流/山陽本線の電車内にて/ワタシ、ニホンゴハナシマース/鎌倉の中学
生/日本人少女と英語で交流/大学の学食での国際交流
・美女からキス攻め、福岡の屋台/理髪店で「日本人のように」/松本か
ら岡山までナンパに?/アンジェラの場合/ハプニング対応マニュアル/
山岳添乗員の本領発揮?
・ポポバ老女事件/グルテン・フリー問題/漫画を翻訳/看護師と柔道愛
好家/ 孫のような子ども客
・日本とオランダ、長い交易の歴史/オランダ商船デ・リーフデ号/八重洲
口の語源はヤン・ヨーステン/長崎・出島に翻ったオランダ国旗

第四章 旅行業界、資質向上のために

・若手インバウンド添乗員の改善ポイント/海外添乗員は英会話ができる
と損?/アンケート評価で決まる日当/日本人としてのアイデンティティ
・添乗業務はPR業務に似ている/添乗員とは何をするのか/全国通訳案
内士とは何をするのか/全国通訳案内士、仕事は順調に来るのか/全国通
訳案内士、仕事の探し方
・旅行代理店、自らの誤謬を謝らない/士農工商添乗員と「出入り禁止」
考/旅日記を添乗員に押し付け制作/国会議員も通訳案士の勉強を/旅行
者を甘やかせてきた業界/添乗員として嬉しいこと/グループが熟成し家
族のように/帰国してからも交流が続く嬉しさ
・新しい通訳案内士制度の時限措置化/インバウンド添乗員資格が
必要

本書「エピローグ」から

「棺箱へ片足を入れるときになって、あれもしたかった、これもしたかった、なんて言うんじゃねぇ」
いつ言われたか定かではないが、亡き父にこういわれた。別にこの言葉にとらわれて生きてきたわけではないが、私のこれまでの人生は、まさにやりたいことをやってきたといえる。いつでも、あれをやりたい、こんなことをしてみたい、という希望に満ちており、パートナーもライバルもいなくなったような職場は、著名企業であっても惜しげもなく後にしてきた。今でもやってみたい、なってみたい事はいくつかある。添乗員や英語ガイドの仕事も、そうして巡り合ったものであった。
本書は、現役のインバウンド添乗員や全国通訳案内士、あるいはこれを目指す後輩諸氏、海外旅行者、旅行代理店、そして関係官庁のために、ぜひ書いて公開すべきだと思ったことを、経験した多くのエピソードをもとにまとめた。

その商品価値はともかく、著者の常として、自分の著作物をしかるべき出版社から出版したい、とは誰でも思う。例外なく私も、この原稿を某著名出版社へ持ち込んだ。
案の定、軽く蹴られた。「二百万円出せば出してやる」。つまり自費出版の扱い。出版してやるけど書店にも並ばない、ということだ。
そんな折、DNAパブリッシングの伊藤聡社長にお会いできた。電子出版でアマゾンから出版できることは、以前から調べて知っており、五年前に取引口座まで開設してあった。
自分だけでは暗中模索であったが、この道のプロにお会い出来たことで、出版意欲が一気に高揚し、残余分を書きまくり、全体を調整した。同社長に自分の著作が日の目を見ることができるようにしてくれたことに、心から感謝申し上げたい。
なお、プリント本の発行にあたっては、写真すべてを省略したり、本文を要約、あるいは割愛した部分もある。写真や詳細にご興味のある方は、電子版のご購読をお勧めしたい。また、編集者の経験があるので、外部へは依頼せず、すべてひとりで執筆と編集をした。未熟ゆえの誤字脱字はご容赦願いたい。
末尾ではありますが、本書の電子版発行直後にこれをニューヨークでご購入いただき、誤字脱字、重複部分、その他のご指摘を国際メールでいただいた旧友星野正治君(米国CPA)にもお礼を申し上げたい。

シリーズ・ブログ ご紹介書籍一覧

本書は、Amazon.com の「本」部門で「新津正人」、「Masato Niitsu」または「署名」で検索すると、私の著作の一覧が出てきますので、そこで買えます。一般書店には出回っていません。
1. 『添乗員はつらいよ』490円、紙書籍1,727円
2.『43図解 広報PR 生きる経営戦略の要諦』885円

3. 『上野精養軒物語』900円
4. 『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』482円
5. 『WASHOKU』502円
6. 『和食』490円
7. 『レマン湖永久に』431円、紙書籍 1,980円
8. 『ジャカランダ慕情』321円

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