旅行者にとって、訪問した国で何に一番興味があるかといえば、まず食べ物でしょう。
ですから訪日外国人観光客は日本へ来るまえに、インターネットやガイドブックで日本独特の食べ物を調べてきます。
それらは多分、寿司・刺身、天婦羅、しゃぶしゃぶ、すき焼き、そして和食御膳などです。
この本は外国人向けに英語で書かれていて、書名は、
『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』
ですが、便宜上、日本語では、
『外国人向けお手軽食べ物20選』
としました。
*********************
このブログ『Make money! 電子書籍天国』は
第1章 著書紹介
第2章 出版方法
第3章 購入方法
第4章 スマホで読める
から構成されています。各章、別建ての構成となっています。
末尾にシリーズすべてのブログへのリンクが貼ってあります。
********************
日本人が毎日、気楽に食べているものの紹介
観光ガイドも、彼らにこれらの食べ物を勧めます。もちろんこれらは、日本を代表する食べ物に違いありません。そしてそれなりの値段がします。
しかし、大部分の日本人がこうした食べ物を毎日食べているわけではありません。
それを聞いてビックリする外国人もいます。
そうです。私たち日本人は、こうした、言ってみれば高価格の食べ物を毎日食べているのではありません。
それは、日本人全員が毎日柔道の稽古をしていないのと同じです。
*********************
このブログ『Make money! 電子書籍天国』は
第1章 著書紹介
第2章 出版方法
第3章 購入方法
第4章 スマホで読める
から構成されています。各章、別建ての構成となっています。
末尾にシリーズすべてのブログへのリンクが貼ってあります。
********************
そこで、この本『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』で紹介した20の食べ物は、次のような基準で選択しました。
1)日本人が毎日、気軽に昼食として食べられているようなもの。
2)だいたい1,000円くらいのもの。
また、日本で日本人を伴わないでレストランへ行っても心配ないように、次の2点を助言してあります。
1)日本人のウェイトレスやウェイターは、最小限の英語しか話しません。話せない場合もあります。しかし、注文時に心配はいりません。メニューには写真がついているからです。
2)支払いの時、日本人は決して嘘はつきません。
ベスト20のお勧めカジュアル・メニュー
選択基準
何をもってカジュアル(お手軽)メニューというのか、そして、どのようにしてベスト20を選ぶのかは、議論のあるところでしょう。
ま、難しいことはともかく、私は自分の古希をこえた経年感覚、世界37都市に宿泊、その2倍くらいの都市で外国人と仕事をし、食事をした経験、還暦を超えてから約1,000人の訪日外国人観光客をガイドした経験から、直感的に20の食べ物を選びました。
その選択に科学的というか数値的判断基準は持っていません。
しかし、どなたがご覧になっても、「なるほど」というものを選んだつもりです。
私は神奈川県の出身で、これまで主に東京を舞台に仕事をしてきたので、東京の食べ物が多いかもしれません。関西や名古屋、福岡、そして札幌、あるいは他の地域にも、それなりに安くて美味しい日本らしい食べ物があると思います。
もし、そのようなものがあれば、ぜひ、ご案内いただきたいと思います。
選択した20の「お手軽」食べ物
選択した20の「お手軽」食べ物につき、ひとつひとつ写真を貼付したいところですが、重くなるので割愛します。
この電子書籍『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』は、わずか482円で、あなたのスマホへ読書アプリを無料でダウンロードしてお読みいただけますので、ぜひ、そちらでお求めください。
また、Amazon.com の書籍通販ページで、「Masato Niitsu」で検索すると、私が書いた英文書籍2冊、
『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』と、
『WASHOKU』
が出ます。
ここをクリック。
そこで本書を購入できます。
インバウンド・ツーリストを観光ガイドする方には、必読書と思われます。ぜひ、ご購入してみてください。
では、「お手軽20選」をご紹介します。
1.かつ丼、とんかつ
これはインターネットや外国語のガイドには、ほとんど紹介されていません。
しかし、訪日外国人観光客にご紹介すると誰もが「これは美味い!」といいます。
2. いなり寿司
いなり寿司の歴史は、古く江戸時代にまで遡ります。当時から安価で美味しく、庶民に愛される味で、手軽な食べ物として人気を博しました。私ども「昭和の青年」が小学生の頃の運動会や遠足の昼飯には欠かせない食品でした。訪日外国人観光客にも大うけです。
3.回転寿司
寿司は訪日外国人観光客には人気の食べ物です。しかし、生ものを食べる習慣がない彼らは、本当は寿司は好きではありません。寿司は世界最長寿国日本の健康食品であること、また、いちどは自国で食べたことのある寿司を、本場で一度食べてみたい、その気持ちから寿司を食べたいのです。
したがって、彼らが食べられる寿司と、口に合わない寿司があります。だから私は、寿司を食べたいという訪日外国人観光客には、まず、回転寿司店へ連れていきます。
見た目で、彼らは寿司を選べます。タコなどは彼らにとっては基本的にゲテモノですから、手を出しません。どの訪日外国人観光客でも手を出すのは、サーモンにスライス・玉ねぎを乗せ、マヨネーズをかけたものです。
来日早々、私に会う前に一流ホテルの寿司店で数万円も払った中年のご夫婦は翌日、私と3人で居酒屋へ行き、写真メニューを見ながら寿司や刺身、肉料理などを腹いっぱい食べて、料金は昨夜の寿司代の三分の一にもならないと驚いていました。
4. 焼き鳥
これは日本人には、飲酒の時に欠かせません。私は訪日外国人観光客を新宿や渋谷、あるいは有楽町、新橋あたりの、焼き鳥の煙が漂うガード下へ案内します。
そこで欠かせないのは焼酎です。冬ならお湯割りで、夏ならロックで案内します。日本の世界に誇るスピリッツです。いろいろと「能書き」を説明してあげます。
5. 鰻丼
訪日外国人観光客には調理前の生きたウナギは見た目、気持ちが悪いものだそうです。しかし、調理したウナギは油もあり味も濃く、外国人受けします。日本人には安くはありませんが、私は勧めています。人気は上々です。
6. 天丼
天婦羅は外国人に人気があります。しかし、いきなり天婦羅店に行けばコースメニューでひとり4,000~5,000円はします。私は「天どんてんや」を勧めます。なぜなら、天どんと蕎麦のセット・メニューで1,000円未満です。最初に立派な寿司店に行く前に、回転寿司店を勧めるのと同じ理由です。
7. タコ焼き
これも庶民的な食べ物です。都内では、調理しているところを歩道から見える店もあるので、それを見ながら材料などを説明します。500円前後で、誰にもとても美味しく、訪日外国人観光客でも女性に人気です。
8. 餃子
まず餃子の中身に豚肉が入っていることを説明します。宗教的に豚肉を食さない人がいるからです。そうでない人は、大いに喜んで食べます。
9. ラーメン
これはこちらが説明するまでもなく、向こうから、食べたいといってきます。
彼らは自国ですでにラーメンを食べたことがある人が多いです。それを本場日本で食べたいということです。
しかし、彼らが自国で食べたラーメンが何味のラーメンかを事前に確認する必要があります。
私は以前にラーメンを食べたいという訪日外国人観光客に、近くにあった味噌ラーメン店へ連れて行きました。しかし、食べている間に彼らにどうも満足感が見えません。
よく聞いたら、彼らが自国で食べておいしかったのはしょうゆラーメンだったのでした。
ラーメンには、醤油味、味噌味、塩味、そして豚骨味などがあることを事前に説明する必要があります。豚骨は宗教的に受け付けない人もいます。
10. おでん
これは日本人にはお気に入りの食べ物ですが、訪日外国人観光客にはどうも味が薄いようです。お店の人には申し訳ないけど、醤油をかけると訪日外国人観光客はニコニコして食べます。
11. お好み焼き
私は、これを食べられないといった訪日外国人観光客には会ったことがありません。福岡から東京までの3週間連続のツアーでは、広島のお好み焼き屋さんへよく行きました。どの訪日外国人観光客にも味は大好評で、ツアー中にもう一度食べたいというので、大阪・道頓堀や東京・上野などでも食べたことがあります。
12. 魚の照り焼き、サバの味噌煮
日本風なものを食べたいという訪日外国人観光客には、これらを勧めます。お洒落なレストランではなく下町風の定食屋を探して案内します。魚料理をこのように発酵食品である味噌や醤油で調理することは西欧文化にはありませんので、大変満足してくれます。
13. トリのから揚げ
これも発酵食品である醤油が、肉の下味付けや揚げ衣に使われているし、トリのモモ肉なのである程度脂分もあるので、美味しいです。どの訪日外国人観光客も喜びます。
14. 豚の生姜焼き
日本の若者には定番中の定番だけに、海外からの訪日外国人観光客にも大好評です。
15. 焼きそば
これは、あっさり系のものよりコッテリ系の焼きそばソースのものが評判いいです。
16. カツカレー
カツ自体が日本独特の豚肉料理だし、これと彼らになじみのあるカレーですから、美味しくないわけがありません。
17. オムレツ
欧米に卵料理はいろいろありますが、味付けはだいたいがバターと塩・コショウです。日本のオムレツは日本独特の出汁(だし)、発酵調味料である醤油などで味付けされていますので、訪日外国人観光客には、新鮮な味わいとなり、人気です。東京・築地の場外市場で販売されている串指しにした出汁巻き卵も好評です。
18. 餅
日本人には餅といえば、焼いて醤油をつけて海苔をまいたものとか、雑煮(ぞうに)を思い浮かべますが、訪日外国人観光客に人気なのは餅菓子なのですね。例えば、イチゴ餅とか大福とか、です。欧米には餅は基本的にはないので、あのやわらかくねっとりした味わいが好まれているようです。
19. すき焼き
これも訪日外国人観光客には人気で、「食べたい」というリクエストをよく受けます。ちゃんとしたすき焼き店などでは結構な値段がして、彼らも引き気味です。そこで私は、「吉野家」などのすき焼き定食などを勧めます。1,000円以下ですし、ま、それなりのすき焼き味は楽しめます。それで、さらに本格的なものを、という時にはしかるべきすき焼き店へ案内します。
20. しゃぶしゃぶ
しゃぶしゃぶもすき焼きと同じです。最初はすかいらーくグループの「しゃぶ葉」に案内します。ここは納得価格で食べ放題があり、牛のみならず、豚、トリもしゃぶしゃべであるので、外国人は大喜びです。それで、さらに本格的なしゃぶしゃぶを希望する場合は、しかるべきレストランを案内します。
まとめ
以上見てきたように、私は訪日外国人観光客に日本人が「普段」何を食べているかを知っていただくことが、日本の食文化を理解していただけることだと思っています。
そうでないガイドさんもいて、いきなり1流店へ案内し自分もその相伴に与るというさもしい性根に私は納得できません。
食は、旅の醍醐味のひとつです。観光ガイドとしては、訪日外国人観光客に後味の悪い印象を残さないように案内をしたいものです。
シリーズ・ブログ ご紹介書籍一覧
本書は、Amazon.com の「本」部門で「新津正人」、「Masato Niitsu」または「署名」で検索すると、私の著作の一覧が出てきますので、そこで買えます。一般書店には出回っていません。
1. 『添乗員はつらいよ』490円、紙書籍1,727円
2.『43図解 広報PR 生きる経営戦略の要諦』885円
3. 『上野精養軒物語』900円
4. 『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』482円
5. 『WASHOKU』502円
6. 『和食』490円
7. 『レマン湖永久に』431円、紙書籍 1,980円
8. 『ジャカランダ慕情』321円