電子出版天国#6 小説『レマン湖永久に』新津正人著

電子書籍

江戸時代なら大年増呼ばわりされる歳になった編集者・百合子は、身もこころも燃焼し切れていないのではないかと感じている。人と人との関わりの機微がわからないわけではない。
吉田に案内を依頼した八ヶ岳の横岳山頂で、百合子はふと開眼する。
吉田は、百合子の母が経営する東京・銀座にある小さなクラブの客である。

この小説は、親子以上に歳が違う、いってみれば世代差男女の秘恋物語。決して悲恋ではない。東京、スイス・レマン湖、そしてパリを舞台に展開する。

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このブログ『Make money! 電子書籍天国』は
第1章 著書紹介
第2章 出版方法
第3章 購入方法
第4章 スマホで読める
から構成されています。各章、別建ての構成となっています。
末尾にシリーズすべてのブログへのリンクが貼ってあります。
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あらすじ

私はこれまでに(2021.06.20時点)、下記8冊の電子書籍を出版してきました。
『添乗員はつらいよ』*
『上野精養軒物語』
『43図解 広報PR』
『WASHOKU』**
『和食』
『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』**
『レマン湖永久に』*
『ジャカランダ慕情』

*印は、電子書籍の他に紙書籍でも出版販売しています。
**印は、英文書籍です。

ここにご紹介する『レマン湖永久に』は最初に出版した小説で、ほぼ10年前に書き上げてありました。自分のホームページ上では公開していました。そのころの題は『処女密葬』という、あまりにもダイレクトなものでしたが、Amazon.com から広く販売するに際して現題にしました。
あらすじは以下のようになります。

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雑誌編集者・百合子は、母・俊恵が経営する東京銀座のスナックで、時間が都合がつくときは手伝う。場所柄、素晴らしい資質の男性客に何人も出会う。そのうちの一人が国際的なマーケティング会社を経営する吉田であった。
初対面の印象は、むかし、どこかで会ったことがあるような男性であった。

実は、吉田は学生の頃、百合子の母の家に下宿していたのだ。そのころ東京育ちの俊恵は、学生運動のさなかにあった吉田に好意を持ち続けたが、田舎から出てきた吉田は晩生(おくて)で俊恵の気持ちには気が付かなかった。それ以来、二人の音信は途絶えたが、何と35年ぶりに二人は銀座の俊恵のスナックで遭遇したのだった。

そんな二人の関係を百合子は知らないまま、吉田に八ヶ岳へ連れて行ってもらう。北横岳の360度のパノラミックな素晴らしい景色の中で、百合子は衝撃的な感動に打たれる。

お互いに忙しい合間に二人は逢瀬を重ね、百合子は自分の出版社の新規事業に関し、吉田から多岐にわたる薫陶を受ける。ビジネスもさることながら、百合子の吉田への敬愛の情はたかぶるが、吉田は離婚者でひとり暮らし、百合子の将来を思って自らの感情に自制を掛ける。

そんな中、二人のヨーロッパへの出張が重なるころ、百合子は母に内緒で、スイスで吉田に会うことを提案する。それは百合子が用意した特別な内容の「台本」であった。現地集合、現地解散というような形だった。
しかし、ヨーロッパでの2回目の逢瀬の時、事態は二人が予測だにしなかった方向へと展開する。

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目 次

次のようになります。

第一章 出会い
ハイジの国スイス・アルプス お触りでイエロー・カード
男女の向こう スナック「甲斐」 新聞記事のような電子メール

第二章 面影橋
機動隊に叩かれて お兄ちゃんに「おむすび」 お兄ちゃんの逮捕
ある魂 胆 半日も探したネクタイ 街路灯の死角

第三章 赤い糸
ハクサンイチゲ 二階のお兄ちゃん 罪が消えない時効
ボイコットした卒業式 若い人みたい

第四章 八ヶ岳
亀甲池と双子池 野外手作りディナー 田舎育ち・東京育ち
衝撃的な開眼 江戸時代なら大年増 お芝居?の台本

第五章 スイス
氷河期の村・ラウターブルンネン 清楚なスイスのホテル
とうとう来ちゃった 夕日のアイガー北壁 静寂のベール
快楽に浮遊 グッモーニン・トゥーユー 神秘のブルー
背中に正座 映画『007』の舞台シルトホルン

第六章 東中野
後朝の文 静かな棲息 出張

第七章 胸騒ぎ
フランスへ 最後のディナー ローザンヌ レマン湖ふたたび

まとめ

歳の差婚というのは、よく聞きます。この小説に出てくる吉田と百合子は親子ほども歳が違う仲で、いってみれば「世代差」の秘恋物語です。

聡明な百合子は、周囲にいる編集者仲間や新聞記者の男性に惹かれません。そこに現れた吉田は、大昔、母・俊恵の家に大学生として下宿していたのです。

俊恵は高校生だったそのころ、全国に吹き荒れていた学園闘争にかかわっていた吉田に、ほのかな恋心があったのですが、地方出身の吉田はそんなことに気が付かないまま、二人の仲は疎遠になります。

それぞれ結婚しますが、吉田は離婚、俊恵は夫がヨーロッパで事故死という不運に見舞われます。

35年ぶりに俊恵のスナックで偶然再会した二人は驚天動地に心境でした。

そんなことはまったく知らないまま、吉田と百合子の中は進行していくのです。
お楽しみください。

シリーズ・ブログ ご紹介書籍一覧

本書は、Amazon.com の「本」部門で「新津正人」、「Masato Niitsu」または「署名」で検索すると、私の著作の一覧が出てきますので、そこで買えます。一般書店には出回っていません。
1. 『添乗員はつらいよ』490円、紙書籍1,727円
2.『43図解 広報PR 生きる経営戦略の要諦』885円

3. 『上野精養軒物語』900円
4. 『The Best 20 of Japanese Casual Dishes』482円
5. 『WASHOKU』502円
6. 『和食』490円
7. 『レマン湖永久に』431円、紙書籍 1,980円
8. 『ジャカランダ慕情』321円

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