Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #7

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 このブログでは私のfacebookの記事の中から、文学を中心とした記事を特集しています。これまでに『味覚極楽』『源氏物語』『万葉集』『人知れず微笑まん』『ガンを叩き出した男 末期ガンからの生還』『伊豆の踊り子』『早春賦』『カサブランカ』『ティファニーで朝食を』『枕草子』『千と千尋の神隠し』『曽我物語』などを取り上げています。

◆これまでに以下の6本の記事が公開されてます。
Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #1
『味覚極楽』『源氏物語』『万葉集』『人知れず微笑まん』
Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #2
『ガンを叩き出した男 末期ガンからの生還』『伊豆の踊り子』『早春賦』『春の海』
Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #3
『経盛集』『不死鳥』(巨大絵画)『伊豆の踊り子』『夜明け前』
Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #4
『シベリア抑留』『蝉丸』『映画・ひまわり』『源氏物語・空蝉』
Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #5
『カサブランカ』『ティファニーで朝食を』『枕草子』『あの扉・・・』
Masaato blog文学部、facebookに登場した名著 #6
『論語』『千と千尋の神隠し』『曽我物語』『英文日本昔話』

◆好評人気読み物『NEWPORT通信』ぜひお読みください。

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1 半夏生(はんげしょう)の季節『いよよ華やぐ』瀬戸内寂聴

三十代であったか四十代に掛かっていたか、喜寿を過ぎた今は判然としないが、その当時『着物と俳句の会』という、チョイと粋な句会に首を突っ込んでいたことがあった。
会員は私らのような宮仕えの者より、新橋の卸酒屋の社長とか、銀座や新橋の酒場のママや女性イラストレーター、コピーライター、印刷会社の営業マンとかバーのマスターとか、そういう感じの人が多かった。

私は俳句はズブの素人ではなかったが、その句会のレベルはなかなかのものであった。ママ系の人は仕事着が着物だからいいが、他の参加者は朝、自宅から着物を持ち出し、句会前にどこかで着替えた。
男の場合、着物に着替えたはいいが、革靴のままでは具合が悪いので、雪駄なども持参する。当然、角帯でキリッと締める。私は下着も西洋パンツではなく越中褌と凝った。実は、越中褌の入手は、東京では極めて難しい。
何人かの女性は、着物も粋だし、俳句も素晴らしく、毎回うっとりとしたものだった。

1)地方的風習や物忌みが守られる

そのころ初めて知ったのが「半夏生」という季語であった。さらに夏至から数えて11日目(7月2日ころ)から5日間をそういうのだそうだ。

昔の農家にとっては田植えの目安とも言われた。「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがある。これは夏至が済んでから半夏生に入るまでに田植えを終わらせるのが好ましいと言うことだ。半夏生の前に無事田植えを終えた農家では、この日の天候で稲作の豊凶を占ったり、田の神を祭ったりするところもあったと伝えられる。この期間の天候により稲作を占ったり、地方によってはいろいろな風習や物忌みが守られた。

またこのころには半夏(カラスビシャク)というドクダミ科の白い花が咲く毒草が生ずるので、この名があるとも言われている。今朝私が撮影した写真は、散歩道に群生している半夏で、葉の表面が緑と白になっている。これが化粧の途中のようで半化粧ともいうらしい。

2)情熱の女流俳人・鈴木真砂女

季語・半夏生を使った鈴木真砂女の俳句を2句ご紹介しよう。

抉り食ふ 鯛の目玉や 半夏生

半夏生 鰻食べたく なりにけり

彼女は恋の句を多数残した情熱の女流俳人として、丹羽文雄『天衣無縫』や瀬戸内寂聴『いよよ華やぐ』【写真・筆者蔵書】といった小説のモデルとなった。(2022年6月24日記)

3)本稿に対するYuriko Suematsuさんからの投稿

「着物で句会…憧れます!💕半夏生、涼しげで今の季節にぴったりですね🌿名前の由来も清々しい姿も本当に素敵です✨初めて見た時(熱田区の白鳥庭園で見ました)、感動すら覚えました!😊」

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2 『検証!逮捕されるとどうなるか』 渡辺喜美氏政界引退、前史

参議院議員の渡辺喜美元行政改革担当相(70)が、今夏の参議院選に立候補せず、政界を引退する意向を自身のFacebookで公表したという新聞記事を読んだ。
いわずと知れたことだが同氏は故・渡辺美智雄氏の長男である。

父・渡辺美智雄氏は自由民主党政務調査会長(第33代)や厚生大臣(第55代)、農林水産大臣(第2代)、大蔵大臣(第81代)、通商産業大臣(第44代)、副総理兼外務大臣(第114代)を歴任した政界の大物である。
「渡辺の言動は“ミッチー節”と呼ばれ、栃木弁丸出しの歯に衣着せぬ話術でマスコミに積極的に登場しお茶の間の人気を得た」(出典:Wikipedia)

1) 渡辺美智雄・私設筆頭秘書・谷川敏通氏

その美智雄氏の私設筆頭秘書を務めたのが、私の親しい友人である谷川敏通氏であった。
彼と私は、学園闘争やベトナム反戦活動がまっさ中の1965-1969年に早稲田大学の放送研究会(放研)で熱い青春時代を送った。見城美枝子氏は1学年上だが、谷川氏と私は一浪しているので、年齢は同じである。見城氏は元TBSの人気キャスターで、青森大学副学長などを歴任した。

谷川氏は放研にアナウンス、演出、音楽、技術、そして劇団(ラジオドラマ)とある部門のうちのアナウンスの長をしていた。私は劇団にいたが、谷川氏とはほかの学友より親しかった。
谷川氏は、在学中に渡辺美智雄の選挙カーに乗ったのがきっかけで、同氏に気に入られ、卒業と同時に同氏の私設秘書となった。

公設秘書とは違い、渡辺氏の地元からの陳情対応他、ありとあらゆる「雑用」を処理しなければならない。私設秘書は、地元に一人、東京の砂防会館には彼がいて彼は何人かの部下を統括していた。

谷川氏は、渡辺氏が厚生、農水、大蔵、通産、そして外務の各大臣であった頃の活躍を裏から支えていた第一人者と言える。
谷川氏は1995年まで渡辺氏を師と仰いで尽くした。その後、「地元のために尽くせ!」という渡辺氏の言葉に従い、故郷、宮崎県から衆議院選に出馬するが、惜敗し、その直後、宮崎県警から選挙違反で逮捕されてしまう。

2)衆議院選違反で逮捕

その時の体験記が写真の書籍『検証!逮捕されるとどうなるか』である。
その留置場での精神的・肉体的苦痛は同書に詳しいが、彼の信じられないような悲劇はその後に発生する。

東京郊外の自宅に帰った彼は、就寝中に暴漢に襲われ、瀕死の重傷を負ったのだ。奥方は入院中、娘さんはCA(客室乗務員)で不在であった。
入院はしたものの、意識は戻らずの状態が続き、病院は故郷の宮崎へと移った。ご家族のご意思でわれわれは面会もママならぬ状態である。
いまでは生死もわからない。(2022年6月22日)

3 日本の独立記念日、なぜ祝日ではないのか!

4月28日のきょうがどのような日なのか、もはやほとんどの日本人は知らない。
戦争で侵略され植民地化されていた国は、どこの国でも、自分たちが自力で自由を勝ち取り独立した日を独立記念日として、国民を挙げて国旗を翩翻と翻して祝う。
日本の英字紙 Japan Times などには1ページや半ページの祝福広告がよく掲載される。
日本には建国記念日はあるが、独立記念日はない。先の大戦後、6年8ヵ月にわたって主権のないまま米軍の軍事占領下にあった。70年前の昭和27年4月28日、日本が前年に戦勝連合国との間に締結した平和条約(サンフランシスコ平和条約)が国際法上の効力を発生し、晴れて占領から解放され、独立の国家主権を回復した。私はもうすぐ7歳になるころであった。

実質的にこの日が日本の独立記念の日であり、国民は歓喜してその日を祝日とすべきである。そんな動きもあるが、実現していない。

1) コピペして1週間ででっちあげた日本国憲法

すでに日本国憲法は出来上がっていたが、それは戦勝国が各国憲法や国際憲章からコピペして1週間ででっちあげたもので、日本人は関与していない。国会の承認を経ているが、占領され主権のない国の国会などは何の意味もなかった。

こうした成立過程もさることながら、この憲法が国際法に違反して作られていることを忘れてはならない。日本国憲法は、「戦勝国は敗戦国の法体系を変えてはいけない」とするハーグ陸戦条約43条に明白に違反している国際的に非合法な憲法なのだ。
国内の反日左派護憲派の人達は、この二つをどう理解しているのか。

2) 『日本人を狂わせた洗脳工作 今なおはびこるGHQの罠』遅効性毒素【WGIP】

反日左派の人達の精神構造を語るときには、先の大戦後の東京裁判は重要な要素である。これは、戦勝国が、日本人が二度と白人国家に戦争を仕掛けないように、日本の伝統と精神文化を徹底的に壊滅させることにあった。この結果、自虐史観が定着していく。

ここまではよく語られることだ。大事なのはその実践規範であるWGIPの実施であった。WGIPはWar Guilt Information Program の略語である。私はこれについて概略しか承知していなかったが、最近、『日本人を狂わせた洗脳工作 今なおはびこるGHQの罠』(ハート出版、令和4年4月15日発刊)【写真】という書籍を発見、その全貌を知ることができた。

筆者はビジネスマンであったが、噂や人からの取材でまとめたのではなく、英文の第一次資料を読み解いて、当時の外務省の誤訳?等も指摘しながらまとめた力作である。

これを読むとGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が日本人の精神構造を徹底的に破壊するための方策がマスコミ対策を含め、事細かに紹介されている。

朝日新聞、毎日新聞、および東京新聞をはじめとする左翼広報紙のような全国紙の幹部・記者が、まんまとその通りに仕上げられているのをみて慄然とする。

いまウクライナ人は、独立国家の主権が蹂躙されつつある状況に力強く戦っている。これに対して、日本国内では自分個人では何の支援もしないで、降伏した方が人の命が助かる、とか、戦争はよくないなどと、小学生のような呑気なことを言っている輩をみると、WGIPの遅効制の毒が今もじわじわと効いている恐ろしさを禁じ得ない。(2022年4月28日記)

4 『PRは恋ごころ』新発売 Amazon.com から12冊目

『PRは恋ごころ』という電子書籍をAmazon.comから発売を開始しました。490円です。特別な端末がなくてもあなたのスマホで購入、読書できます。Amazonから発売中の電子書籍は12冊となります。
同書は2004年ごろ、某PR会社のメールマガジンに毎月掲載された約20話ですが、内容的には現代でも十分参考になると、若いPR担当者向けにリライトしました。一般の方にも普通の社会現象や企業危機に対する「プロのPRマンの視点」を十分楽しんでいただけると思います。
筆者名はノンフィクションは新津正人、小説は水流(つる)慎太郎、そして英文書はMasato Niitsu と使い分けています。Amazon.com の書籍通販の検索欄にそれぞれの筆者名入力すると、それぞれの筆者名の著作が一覧で出てきます。よろしくお願いいたします。(2022年4月12日記)

5 「大山鳴動してネズミ一匹」でしたね、TV出演、私も啞然!

前投稿でご案内(*)した私のTV出演は、まさに「大山鳴動してネズミ一匹」であった。わずか2場面に数秒の露出でしかなかった【写真】。
その日に撮影した他の再現ドラマの部分を全部合わせても、放映部分は1分にも満たなかった。たったこれだけの露出なら、何も1日もかけ、数十人の撮影スタッフや十人余の役者を動員して再現ドラマ作りをする必要はどこにあるのだろうか。製作費意識はどうなっているのだろうか、と思わざるを得なかった。
再現ドラマの台本は数十ページもあり、私のセリフもたくさんあり、場面も少なくとも4場面あった。セリフも一生懸命覚えた。現場で監督に十回も言い直させられた個所もあった。ま、再現ドラマの限界ですな。(2022年4月1日記)

(*)今夜(2020.03.30.)19:00から、地上波TBSの「100の重大ニュース」という番組に出演します。安倍内閣時代、年号が平成から令和に代わるときの舞台裏の再現ドラマに官房副長官として登場します。番組のホームページによれば、4時間番組で7本のニュースを扱い、その最後に放映されるようです。

6 プーチンの「狂人理論」子どもを不幸に突き落とすな!

交渉術の一つに「Madman theory」(狂人理論)というのがあるそうだ。俺は何をしでかすかわからないぞ!と非人道的な虐殺でも何でもして、相手の譲歩を引き出すものだという。
いままさにプーチンは、子供病院や産科病院、それに休戦の約束をした人道回路への爆撃などを展開、狂人そのものといえる(*)。連日のTV報道には目を覆いたくなる戦時下の惨状が出てくる。

ここに紹介する3枚の写真。青系の衣服の幼い男の子は、ウクライナの現況下、両親に逸れたか死別したかは不明だが、泣きながら1人でウクライナから国境越えていくところだ。何回も報道されているので、皆さん、ご記憶にあるかも。

裸の女の子が泣いている写真は、1972年のベトナム戦争のさなか、ナパーム弾を投下する米国の軍用機におびえて逃げる子どもたち。
中央は9歳のキム・フックさん。この写真はベトナム戦争の惨状を世界に伝え、反戦運動をより高めた(Photograph by Nick Ut, Associated Press)。
私が学生のころで、私は自分のバッグに「反戦」と大書して通学し、毎日のようにベトナム反戦活動に多忙であった。

もう一枚の写真は「白旗の少女」としてあまりにも有名な写真。1945年6月に太平洋戦争末期の沖縄戦において、アメリカ軍カメラマン、ジョン・ヘンドリクソンにより撮影された撮影されたもの。1987年10月、比嘉富子さんが自分が白旗の少女であると名乗り出た。

沖縄戦の混乱の中、両親を失った彼女は洞窟に避難していた老夫婦に保護される。身体不自由なお爺さんは妻に言いつけ自分の褌で白旗(降伏の合図)を作らせ、米軍がその洞窟を火炎放射すると知らされたときに、彼女にこの旗を持たせて洞窟から出たのだった。

いずれの写真も、戦時下の子どもの不幸をよく表している。
何の罪もない子どもを、こんな目に合わせていいのか!
プーチンよ、お前の子どもがそうなってもいいのか!
戦争をやめよ! ウクライナに平和を!

(*)2022年2月24日、ロシアはウクライナへの本格的な軍事侵攻を開始し、民間人に死傷者を出す攻撃を行い、病院、学校、住宅などの市民の建物に被害を与えている。(2022年3月10日記)

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