ガンの身で東京ー京都踏破!「スポーツ散歩」で血流促進促進

ガン撃退記

 諸病の根源は「血流の鈍化」です。ガンなったからと言って消極的な守りの闘病生活になってはいけません。身体中の血液をガンガンに回して新陳代謝を促進することが、病根を排除することになるのです。私はそのために「スポーツ散歩」と「四股踏み」を毎日しています。

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1 国枝慎吾選手引退!腫瘍にめげず目標に邁進

 プロの車イステニス選手だった国枝慎吾選手が引退しました。
 彼の業績については私がここで紹介するまでもなく、まさに驚異に値します。テニスの国際的4大大会すべてでシングルス、ダブルス優勝(グランドスラム)、パラリンピック4大会金メダル等々。
 彼は引退に当たって次のように話しています。
「車イステニスを憐憫の情をもって見てくれるな、他の普通のスポーツと同じように見てくれ」と。
 この自立精神に感服します。9歳で脊髄腫瘍にかかり、これを精神的に克服してき、ました。腫瘍といえばガンの仲間です。それをものともせず、高い目標をもって邁進してきた姿勢に打たれます。
 私も毎年定期検診を受診してきたにも関わらずガンになりました。幸いにも?奇跡的に回復への路線に乗れたようです。節分の豆まきでは「鬼は外!」ならぬ「ガンは外!」と叫び、毎日、スポーツ散歩と四股踏みを欠かしません。
 ガンに関係あるのか否かはっきりしませんが、脊椎が3つ圧迫骨折しています。背中は曲がり、よって身長は縮まりました。背中の痛みもいつ収まるやら。しかし、幸いにも首から上は達者だし、こうしてキーボードを叩くにも何の支障もありません。
 同病者の皆さん! 病を気にして将来を憂うるより、国枝選手のように、自分のできることにまっしぐらに邁進しましょう。
 甲子園球児が泥だらけになって白球に飛び付いていくように!(2023年2月10日記)

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2 朋あり遠方より来たる、また楽しからずや

 高校時代の漢文の時間に習った論語のこの一節を思い出しました。「朋」を「とも」と読むこともその時に知りました。
 「有朋自遠方来、 不亦樂乎」
と書きます。
 これは昔の学問仲間が久しぶりに自分を訪ねてくれて、往時を偲びながら一献傾けた喜びを表現したものです。
 過日、昔の韓国人部下がコロナ禍も小康状態になったので訪日し、東京に住む息子を訪ねた折に声を掛けてくれました。
 私らが在籍した会社は韓国のアシアナ航空の親会社の子会社で、日本法人、私はNo.2の職責でした。彼はエンジニアで、従って日本語は話せませんでした。営業系の他の駐在員は大学で日本語を専攻するなどして日本語を話します。彼ひとりで日本全国の製品のクレーム問題や技術的課題を担当していました。東北でも九州でも、ひとりで辞書1冊と漢字筆談だけで全国を飛び回っていました。
 彼と別れてかれこれ25年になりますが、年に何回か電話がかかってきます。別に用事はありません。私の健康を気遣ってのことです。私より10年若いですが、まるで実の弟、いやそれ以上の付き合いをしてくれています。
 その彼から、私のガンを心配してくれてか、朝鮮ニンジンの政府公認の高級6年もののエキスを土産にいただきました【写真】。
 実は、ガンで退院したときに、まず頭に浮かんだのがこの朝鮮ニンジンのエキスでした。値段が高くてちょっと手が出ないな、と思っていただけに、これは本当に嬉しかったです。
 新宿で食事をしました。彼が日本に赴任中は確か小学生だった息子さんは、いまや日本で起業しCEO。彼が食事をご馳走してくれました。また、感心したことに、新宿を歩き回っている間中、彼(父親の方)は私の腕をいっときも離すことなく支えてくれました。なかなか、できることではありません。(2023年2月11日 記)

3 ガンの身で東京ー京都踏破!

English
 色々な病気の根源は、血流が悪くなってるというふうに思っています。 そこで退院後に始めたのは毎日の散歩。第二の心臓といわれるふくらはぎを活用して、つまり一生懸命散歩して、体内の血液をガンガンに回してやろうと思ったのです。
 退院したばかりの頃は、青白い顔で痩せこけて、杖を頼りにヨロヨロ歩いて、100 m 歩いては休み100m歩 いては休みという具合でした。家内はそれを見守りながらいつも同行してくれています。ところが最近では1日に6,000歩から7,000歩、普通の人と同じ速さで歩けるようになりました。
 自分の記録によれば、月平均120km、1日に約4kmということになります。 最初にヨロヨロ歩いていた1ヵ月半を除くと、11月半ばからから4ヵ月半、つまり540kmを歩いたことになります。検診などで休んだのは2日くらい。雪の日も歩きました。
歩数計アプリは、東海道五十三次モード【写真】で、これによると江戸日本橋から京都三条大橋までは489km。
ということは、すでに江戸ー京都を踏破したことになります。
 お蔭で顔色は赤銅色となり、ゴルフ焼けのようで、とても癌患者には見えませんww。感無量ですなぁ。(2023年3月8日記

4 ガン克服努力にご褒美
 アニメ「千と千尋の神隠し」のモデルとなった
 日本最古の温泉・木造建築温泉でのんびり

 諸病の根源は血流の悪化と考えます。ガンもその例に漏れません。退院後7ヵ月になりますが、これまでせっせせっせと散歩してきました。これにより血流を促進し新陳代謝を活性化し老廃物を排出するのです。また、瘦せ細った身体に筋肉を補充していく目的もあります。すでに500kmを超え、東海道五十三次の宿場行程を歩き切ったことになります。

1) 四万温泉の「積善館本館」日本最古の木造建築物

 その疲れた(とは思っていないが)脚を癒しに群馬・四万温泉の「積善館本館」を訪れました。同館は元禄4年(1691年)に開業した温泉宿。日本最古の木造建築物です。
 本館前の川にかかる朱塗りの橋や館内のトンネルはアニメ「千と千尋の神隠し」のワンシーンのイメージの元となったとか。

 泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物硫酸塩泉であり、古くから「日本三大胃腸病の名湯」とも呼ばれてきたそうです。館内の温泉浴場は、昭和5(1930)年建造のままの「元禄の湯」ほか3か所あり、それぞれの趣が楽しめました。1泊2日ではせわしいので、2泊3日の旅程としました。

2) 赤谷湖、奥四万湖、四万の甌穴群

 そのお蔭で、中日(なかび)は赤谷湖(あかやこ)や、奥四万湖(おくしまこ)、その下流にある四万の甌穴(おうけつ)群などをドライブして楽しみました。

 奥四万湖の表面は引き込まれるようなコバルトブルーに見えるので人気の観光スポットです。場所や時間によってその色は様々に変化するそうです。コバルトブルーに見えるのは、ダムに注ぐ四万川に湯の泉が混入して、アロフェンなどの懸濁微粒子を含むことにより、青の光が散乱・反射するためだそうです。
 四万の甌穴群の甌穴とは、川の流れが渦巻き状になることより、石や砂が同じところを何万年も循環し、川底の岩盤と接触して侵食されてできた丸い穴で、大きなものになると直径45cm~2.9mにもなり、大小あわせると8個の甌穴があります。

3) 中之条ガーデンズ

  初日には、「中之条ガーデンズ」を訪れました。ここはハナモモ、サクラ、ヤマブキ、それにユキヤナギなどがすべて満開で、老妻ともどもあちこちでその素晴らしさに圧倒され歓声をあげたものです。

4) 里山のサクラ、スイセン、ハナモモ

   上記の観光スポットを自家用車で移動しました。山中をクネクネと走る国道53号、353号、それに17号が中心でしたが、沿道の山々や集落には自然のままの大きなサクラやスイセンの群生が今を盛りと咲き誇り、「昭和の少女」(老妻です)ともども「おお」とか「わーっ」とか思わず歓声が出たものでした。
 退院以降、薬との相性が良かったのか、腫瘍マーカーは月次検査ごとに下がり、体調も好調、体重も増加傾向にあります。頑張った身体へのご褒美の湯旅でした。(2023年4月8日記)

5病状回復基調だが復職は難し

 コロナ禍の後、インバウンドの観光シーズンが到来しています。同期の全国通訳案内士の活躍をfacebook などで知るにつけ、切歯扼腕の思いです。
 腫瘍マーカーは月ごとに改善しているのですが、外国人相手の英語ガイドを1日中続けるのは、まだちょっと自信が持てません。
 いまはひたすら歩いて歩いて基礎体力を養う毎日です。写真は毎日歩いている県立相模原公園内の景色です。サクラの後、若葉が一気に芽吹いてきました。(2023年4月10日記)

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