末期ガンからの生還、血流促進2,000km(パリ⇔イスタンブール相当)踏破!

ガン撃退記

 本ブログは、突然私に憑りついてきた無礼な前立腺ガンを叩き出す「撃退記」です。
 血流をガンガンに回し、ガンを撃退するために自らを鼓舞して再開した「スポーツ散歩」は2024年4月28日、ついに2,000kmを踏破しました。これは、仙台から東京を経由して福岡までの往復の距離に匹敵します。ヨーロッパでいえば、東のイスタンブールから西のパリまでの距離になります。我ながらよく歩いたと思います。

 同病の方が、本記事をご覧になり、生きることへの勇気を待たれることを願っています。
 本ブログは連載もので、今回を持って一応終了となります。

 これまでに以下9本が出ています。
#1 えっ!?私がガン?毎年の健康診断は何だったのか!
#2 ガン撃退作戦開始!「スポーツ散歩」で血流促進、新陳代謝促進
#3 ガンの身で東京ー京都踏破!「スポーツ散歩」で血流促進
#4 歳かな?は要注意 ガンの早期発見
#5 末期ガン闘病1年「絶対に生残る!」強い執念と妻の献身的支援
#6 ガン治療で女性化体質と甘党食性への変化
#7 余命1年クリアして生還祈念旅行
#8 座して死を待たない「スポーツ散歩」、『ガンを叩き出した男』出版
#9 家内へ感謝の旅 『伊豆の踊子』が書かれた湯ヶ島の宿と「ガンわー外」節分豆まき

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1 静心なく花の散るらむ(百人一首)

 日本で花と言えば梅か桜ですが、いまは桜です。その昔、柴胡(さいこ)の原と言われた相模原(筆者居住地)では桜はすでに盛りを過ぎました。柴胡は漢方薬の一種です。
 古来より、散る桜を詠んだ歌はたくさんありますが、以下の二つは高校時代の教科書などにもあって良く親しまれている歌です。
 「ひさかたの 光のどけき 春の日に静心(しづごころ)なく 花の散るらむ」
 作者は紀友則といって、『土佐日記』の作者として有名は紀貫之の従弟です。

 春が訪れ、やっと咲いたかと思えば2週間もしないのに慌ただしく散ってしまう桜。もの悲しさをしみじみと詠っています。百人一首に入っています。「静心なく」とは、「落ち着いた心もなく」のような意味です。「らむ」は、受験勉強で一生懸命覚えましたが、目に見えるところでの推量の助動詞で、「どうして~だろう」という意味です。

 百人一首の中からもう一首拾うとしたら、次の在原業平の歌があります。
 「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」
 意味は、もし世の中に桜がなかったなら、春の心はどんなにのどかであっただろう、という、逆説的に桜の存在の大きさを詠んだ歌ですね。
来年の桜を楽しみにしましょう。(2024.4.11.記)

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2 末期ガンからの生還、腫瘍マーカーさらに改善、 スポーツ散歩まもなく2,000km踏破!

 私は前立腺ガンの生存者で、毎日、薬を飲み、毎月注射を打って治療しています。
 今月の採血による定期健診で腫瘍マーカーが5ヵ月ぶりにさらに改善しました。
 5ヵ月前に0.005ng/mだったのが0.003になり、それが今月0.002に下がったのです。嬉しいです。これもひとえに、主治医の助言と治療、家内による栄養管理、幼稚園児を世話するような献身的な日常生活の面倒見などによるもので感謝感謝です。

 前立腺ガンの症状はPSA(前立腺特異抗原)という腫瘍マーカーで測定されます。採血をして検査します。 一般的にPSAが4.0 ng/ml以上の場合前立腺ガンの可能性があるとされます。PSAはprostate(前立腺)specific(特別)antigen(抗原)の略語です。
 それが入院時には何と2300もあったのです。第Ⅳフェーズであちこちに転移しているので手術による摘出など不可能な末期ガンでした。「1年持つかなぁ」と言われたものです。入院して絶食による集中治療をしましたが、絶食状況なので体重はドンドン減り、したがって筋力も減衰し、一人で身体をシャワー洗浄が不可能なほどになりました。
 1ヵ月もすると、毎日の点滴が外れ、飲み薬だけになりました。それなら退院もできるのではないかと思い、主治医に交渉して退院したのです。

 以下、お時間のある方は是非どうぞ。

1)スポーツ散歩「並足」「速足」の展開

 日本抗加齢医学会(アンチエージング学会)の創立メンバーでもある私は、一般の方より医学知識はあると思っています。退院にはある意図がありました。
 それは健康維持には体内の血流を促進することだと思っていることです。血流をガンガンに促進することにより、新陳代謝を活性化するのです。
 そこで毎日、近くの相模原北公園に行き、散歩を始めました。しかし最初は、登山用の杖にすがるようにして、ヨロヨロとやっと歩きました。2、300mも歩けば、最寄りの長椅子にて倒れ込むようにして休んだものです。それを家内は心配そうに付き添ってくれたのでした。
 少し長く歩けるようになってからは、散歩場所をもっと大きな県立公園に変えました【写真】。約4kmのコースとしました。ここでも途中、3、4回は小休止をするようでした。いまでは1回も休みません。
 ここで半年も歩くうちに脚力はもっと付き14㎏も減少した体重もほぼ元通りになりました。そこで身体にもっと負荷をかけ、血流をより多く、速くするための「スポーツ散歩」を考案したのです。
 これは「並足」と「速足」の組み合わせです。
 「並足」は普通の散歩よりかなり速足の並足歩きです。
 「速足」は大股で速足、しかも腕は手首がオデコのあたりまで上にあげ、また後ろは限界まで大振りしながら歩きます。
 この「並足」と「速足」を繰り返しながら歩きます。例えば、この自販機から向こうの電柱までとか、だいたい150メートルくらいの間隔です。
 この「スポーツ散歩」は、身体にかなりの負荷がかかるので、冬でも小汗をかきます。

2)記録は励み、毎日の距離だけを手入力、あとは自動計算

 私はこの散歩の距離を毎日記録しています。表計算ソフト「エクセル」を使って、毎日の距離だけを手入力すれば、あとは自動計算で、今月の累計距離、記録を開始した2023年1月1日からの累計距離、当月の1日平均距離が出るようにしています。この記録はスマホに入っています。
 昨日時点ですでに1933kmを踏破しています。2000kmはもう間も無くです。記録は自分への励みになります。

3)夜間トイレごとに腹筋60回

 「スポーツ散歩」は毎朝、6時から7時の間に行ないます。また、年相応に夜間の頻尿があるので、これを済ませて横になったときに腹筋を60回しています。ひと晩に2,3回です。
 さらに昼間、トイレに行った後には足踏器で100歩踏みます。1日5,6回です。
 こうした運動の積み重ねで、ガン生存者とはいえ、健常な同世代者より足腰はしっかりしているのではないか、と自惚れていますww。(2024.4.12記)
#前立腺ガン #末期ガン #第4フェーズ #PSA #血流促進 #スポーツ散歩

3 桜が終わってもリナリアやネモフィラが元気!

 ガン撃退の意を込めて行っている「早朝散歩」の会場、神奈川県立相模原公園は、「サカタのタネ」が園内の花植え企画や庭園管理を行っています。そのため四季いつでも可愛いらしい草花や花木を楽しむことができます。
 桜の季節は去りましたが、いまやリナリアやネモフィラがきれいなので、ご紹介します。
 リナリアは、いろいろな色の金魚草のような小花を次々に咲かせます。和名は姫金魚草。
 花言葉は「この恋に気がついて」と「乱れる乙女心」などで、その独特な形状と色彩から生まれたと言われています。
 実は「断ち難い思い」という花言葉もあるそうです。「乱れる乙女心」とも絡んで、燃えるような情熱や恋心が伝わってきます。
 もうひとつのネモフィラは、あちこちの公園でもよく見られます。北アメリカ原産で、細かく枝分かれして横方向に広がり、青空のような綺麗な花を咲かせます。和名は瑠璃唐草です。
 花言葉は「どこでも成功」なんて良いですね。お受験、転職、それに開業・開店祝いにぴったりですね。(2024.4.14.記)
#リナリア #ネモフィラ #姫金魚草 #瑠璃唐草

4 源氏物語にも出てくる「若楓」

 早朝の「スポーツ散歩」の会場・県立相模原公園でモミジの若葉「若楓(ワカカエデ)」が朝日に当たってきれいでした【写真】。
 「若楓」は俳句の季語としても知られていますが、確か『源氏物語』【写真】のどこかにも出ていたなと思って、円地文子訳版で探したら第24帖の「胡蝶」に出ていました【写真】。

 

 この帖は光源氏36歳の頃の話で、親友・頭の中将が夕顔との間にもうけた玉鬘(たまかずら)という少女がかわいいね、とそばにいる紫の上に語ります。のちに養女とするのですが、なぁに、光源氏は夕顔ともできているんですね。この辺の相関関係は紙幅の関係で省略しますがwww。
 その時の彼の邸宅の様子を描く場面で次のように「若楓」が出てきます(円地文子口語訳・新潮文庫版)。
*****
「雨が少し降った後の、とてもしっとりした夕方、お庭先の若い楓や、柏木などが、青々と茂っているのが、何となく気持ちよさそう・・・」
*****
 因みに「楓」は葉が蛙の手のようなので、「かえる手」⇒「かえで」になったそうです。紅くなったものを「紅葉(もみじ)」といいます。(2024.4.15.記)

5 ガン制圧2,000km踏破!仙台-東京-福岡往復の距離
Traversed 2,000km with my wife to kick my cancer down.
Same distance from Istanbul to Paris.

 前立腺ガンの集中治療で退院した後、入院前から続けていた「スポーツ散歩」を再開。2023年1月から歩行距離を記録し始めたが、それが昨日(2024年4月28日)2,000kmを超えた。
 2,000kmといえば、仙台から東京を経由して福岡までの距離を往復したことになる。アガサ・クリスティの小説『オリエント急行殺人事件』で見ると、出発地トルコのイスタンブールから終着のフランスのパリまで、ヨーロッパ全土を東から西へと横切った距離だ。
 記録を取り始める前にも3ヵ月半くらい、ヨロヨロと歩いていた期間があるので、実際にはあと200kmくらいは加算できよう。
 この間、家内は私に何かあったときのためにと全行程を同行してくれている。感謝に絶えない。二人とも80歳を目前にしている「昭和の青年と少女」だwww。
 当初は愛用していた登山用の杖に縋りながらヨロヨロと歩いていた。数百m歩いては路傍の長椅子に崩れるようにして座ったものだ。
 「あの爺さんくらいの速さで歩けるようになるかなぁ」
と呟いていたそうだ。
 やがて同世代の方々と同じような速さで歩けるようになった。今では、身体にもっと負荷をかけて筋肉強化を図ろうと次のようにし、これを「スポーツ散歩」と呼んでいる。

1)「スポーツ散歩」準備運動

ふくらはぎのストレッチと四股踏み。

2)「並足」と「速足」歩き

 「並足」は普通の歩き方だが、他の同世代者よりぜんぜん速く歩いている。
 「速足」は、大股でできるだけ速く、大手を振って歩く。手首は顔より上まで振る。
 「並足」と「速足」を2分間くらいずつ繰り返す。

3)ラジオ体操とロングブレス

散歩の途中でラジオ体操第一、首の運動、そしてラジオ体操第二をする。
その後、三木良介氏考案のロングブレスを10回。
これだけすると冬でも身体が温まる。
そのほか日常的に、
1)日中、自宅にいてトイレに行ったときには、その後、健康踏み器で100歩踏む。
2)夜中にトイレに起きたら、その後、横になってから腹筋運動60回。加齢のお蔭でひと晩に2,3回。
 お蔭様を持ちまして「余命1年弱」はクリアし、目下のところガン患者として痛いところとか気持ちの悪い体調とかはない。心配なのは、ホルモン療法のお蔭で肥満化の恐れがあることだ。いずれにしても、幼稚園児を世話するように微に入り細に入り身辺の世話をしてくれたり、食欲の増す、油系と砂糖系を避けた食事を用意してくれる家内に深く感謝する次第だ。
 表は左から日付、曜日、1日歩行距離(ここだけ手入力、あとは自動計算)、当月累計、2023年1月からの累計、当月1日平均歩行距離。(2024.4.29.記)

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