歳かな?は要注意 ガンの早期発見

ガン撃退記

 ある時、今日はこのまま帰って横になりたい、と軽い疲労感を覚えたのです。私は、長年、山歩きをしてきていたので、体力には自信がありました。しかしその時は、「あぁ、歳だなぁ」くらいにしか思わなかったのです。これが3、4年前のことです。もしこの時に検査をしていれば早期発見につながったと思うのです。

本記事は連載ものです。これまでに以下3本が出ています。
#1 えっ!?私がガン?毎年の健康診断は何だったのか!
#2 ガン撃退作戦開始!「スポーツ散歩」で血流促進、新陳代謝促進
#3 ガンの身で東京ー京都踏破!「スポーツ散歩」で血流促進

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1 「歳かな?」は要注意 ガンの早期発見 定期健康診断は当てにならない

 退院後、食欲があり、体重も増え、体力も回復しつある自分を見ていると、もはやこのガンで命を落とすことはあるまい、と思われてきています。
 昨夏、前立腺ガンの第Ⅳ期(末期ガン)での発覚だったので、あちこちに転移しており、手術は不可能でした。主治医は最近「1年持つかなぁ」と思ったことを吐露しました。
 前立腺ガンは男性ホルモン(アンドロゲン)の刺激を受けて増殖するので、この産生を低下させるために、錠剤毎日4個と皮下注射月1回というホルモン療法を行っています。錠剤は小指の爪ほどの大きさで、1個3,700円(保険なしの場合)もします。
 この療法が私の体質とうまく合ったのか、退院して半年後の現在「回復している」というのが実感です。
 なぜ第Ⅳ期になるまで気が付かなかったのか、健康診断はしていなかったのか、などと問われますが、なぁ~に、相模原市が行なう年次健康診断は毎年欠かさず受診していたのです。これでも発見できなかったのですね。何のための健康診断なのですかね。

軽い疲労感に注意

 しかし、今思えば、あれが「予兆」かというのはありました。私は相模原市に在住し主に都内で外国人向けの観光ガイドやTVの役者の撮影をしています。
 仕事が早めに終わると、都内の馴染みの酒場へ顔を出すのが楽しみでした。それがある時、今日はこのまま帰って横になりたい、と軽い疲労感を覚えたのです。私は、健康には自信があったし、長年、山歩きをしてきていたので、体力には自信があったのです。
 しかし、その時は、「あぁ、歳だなぁ」くらいにしか思わなかったのです。これが3、4年前のことです。もしこの時に検査をしていれば早期発見につながったと思うのです。

諸病の予防や回復には血流促進が有効

 中高年にさしかかった方々や、同世代のご主人さまがいらっしゃる奥方に於かれましては、ぜひともそのような「予兆」を見逃さぬようご注意の喚起をさせていただきます。
 何回も書いていますが、諸病の予防や回復には血流促進が有効です。そのために私は毎朝、「スポーツ散歩」と称して約5kmを家内と歩いています。すでにご案内のように、退院後、東海道の五十三次行程以上の500kmを踏破しました。
 散歩の道々には、もはやサクラは終え、ボケ、ボタン、ツツジ、チューリップなどが私を励ましてくれています。(2023年4月14日記)

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2 うつくしきもの

 日課で、神奈川県立相模原公園に家内と行きます。前立腺ガン撃退の一案としての「スポーツ散歩」のためです。
 幼稚園や保育園にまだ入れない2、3歳の子が、母親と遊びに来ています。
 私らはその子らによく話しかけます。母親とも言葉を交わします。
 2、3歳の子らといえば、次のような古文を思い浮かべます。
大学受験を夢中で頑張ったお蔭?だ(笑)。
*****
「2つ3つばかりなるちごの、急ぎてはひ来る道に、
いとちひさき塵のありけるを目ざとに見つけて、
いとをかしげなるおよびにとらへて、
(たいそうかわいらしい指につまんで)
大人などに見せたる、いとうつくし」
*****
 「うつくし」は、清少納言がこの『枕草子』を書いた平安時代のころは「かわいらしい」という意味です。現代のように、ただ、きれいという意味になったのは、かなり後のようです。
 しかし、「2、3歳くらいの幼子」といえば、いまではハイハイどころか、二足歩行?で飛び回っているけど、当時はまだハイハイだったのかね?(2023年5月12日 記)

3 ♬「シャボン玉飛んだ」の悲しい背景

 近くの神奈川県立公園へは毎日行きます。ガン撃退を込めて5km歩くのを早朝の日課としているからです。このスポーツ散歩をすれば、血流が促進され万病を寄せ付けません。
 公園に平日には、2歳くらいまでの子が母親と連れ立ってきている。その子たちが シャボン玉で遊んでいるのを見るのは楽しいです。今では色々なシャボン玉遊びの道具が発達しています。 私らが子供の頃は麦わらと普通の石鹸を水に溶いたものでした。そこに砂糖を少し入れると粘り気が出てシャボン玉が大きく膨らんだものです。

 

シャボン玉といえば 次の歌が思い出されます。
♬シャボン玉飛んだ
屋根まで飛んだ
屋根まで飛んで
こわれて消えた

2番は次のようになっています。
♬シャボン玉消えた
飛ばずに消えた
産まれてすぐに
こわれて消えた
風、風、吹くな
シャボン玉飛ばそ
2番の歌詞はよく読むと悲しいです。

 この歌詞は、ある日、村(茨城県多賀郡磯原村)の少女たちがシャボン玉を飛ばして遊んでいるのを見た作詞者の野口雨情が、娘が生きていれば今ごろはこの子たちのように楽しく遊んでいただろうと思いながら書かれたものであるという俗説があります。人形のようにかわいかった娘・みどりは生後7日目に夭逝しました。
 しかし長女・みどりが死んだのは「しゃぼん玉」発表(大正11年)の14年も前だという。作詞の時と離れすぎてやしないか、という指摘もあります。また雨情は次女・恒子を大正13年9月に2歳で亡くしています。こちらは作詞後です。
 娘たちの旅立ちの時期と作詞時の検証?はともかく、いとおしかったであろう娘の死が絡んでいるとなるとこの詩は悲しく淋しいですね。(2023年5月12日記)

4 ガンを制圧、役者復帰第1作撮影

 小康状態になったとき、主治医をして「1年持つかなぁと思いましたよ」と言わしめた私の前立腺ガンは、第Ⅳフェーズ(末期ガン)だったので手術もできませんでした。
 1ヵ月の入院集中治療の後、退院して投薬と注射による治療となりました。退院直後は体重が14、5kgも減り、つまり筋肉も少なくなり力がなくて杖を突いてヨロヨロ歩きがやっとでした。
 しかし私は、絶対に癌に負けない!との強い意志を持って在宅闘病に入りました。といっても病床に伏すわけではなく、クルマの運転もでき、通常の日常生活ができています。

ガンを撃退するという強い意志

 とにかく、強い意志を持って必ずガンを撃退する!と自分を奮い立たせました。
 家内は、何はともあれ体力増強をと料理に腕を振るってくれました。また、デスクでパソコン相手の私を、そこから引きはがし、毎日散歩をすることにしました。今日まで1日平均約4~5km、彼女もいっしょに歩きました。お蔭様で今日まですでに1,000km以上を歩いています。
 気分的にもWBCの野球での大谷君をはじめとする各選手の活躍、バスケの八村君の活躍、そして囲碁の藤井君の活躍などがとても励みになりました。また、毎日通っている県立公園へピクニックで集団で来るかわいらしい幼稚園児や母親に連れられてくる乳幼児の挙動なども、とても励みになりました。
 体力はまだ万全ではありませんが、いままで演じてきた役柄くらいならできる、と判断、所属する芸能事務所へその旨を申し入れ、仕事を回してもらうことにしました。
 過日、役者復帰の第1作として、TBSの日曜日、朝の番組「健康カプセル」の仕事をいただきました。この番組にはもうすでに何回か出ています。役柄は、痛風の爺さん役でかっこよくはありませんが、無事、撮影を終えました。
 もっと回復し体力が付いたら再び、神奈川県の大山か東京の高尾山に登ろうと思っています。写真は、10何年か前に神奈川県の丹沢山に家内と登山したときのものです。(2023年5月26日記)

5 花菖蒲いま盛り

 毎日行っている神奈川県立相模原公園の水無月園の、ハナショウブは今が見ごろのようです。同公園へは前立腺ガン撃退の一案として「スポーツ散歩」をするために毎日行っています。
 桜は種類が少ないので、ある場所で咲く時にはいっせいに咲きます。
 ハナショウブは種類が多いので、全種類が満開という訳にはいきません。A種類が満開の時はB種類は盛りを過ぎていることが多いです。
 写真を撮り出したらきりがないのに、ついスマホを向けてしまいます。そして、持参した握り飯ランチで家内と「品評会」となります。

ハナショウブ、アヤメ、カキツバタの見分け方、英語では?

 園内の案内看板【写真】には、ハナショウブ、アヤメ、カキツバタの見分け方が書かれています。
 日本語でも見分けが面倒なのに、仕事柄(外国人への観光ガイド)、そんじゃぁ、これらは英語では何というの?と、毎年思います。
 大雑把なところ、カキツバタだけがJapanese irisで、あと二つは単にIrisなんですね。学名的には3つとも違うようだけど、そんなことガイジンさんに説明してもしょうがないしね。
 日本酒の味や香りの説明でも、彼らの頭の中はワイン評価のように、dry, sweet, そしてfruityくらいしか分類枠がないようで、左党の私としては説明のし甲斐がないですね。www(2023年6月10日記)

6 アナベル・アジサイ 満開

 私が在住する相模原市の花は紫陽花(アジサイ)で、市内のあちこちの街路や公園は、いまいろいろな種類の紫陽花が見頃です。
 青紫色が一般的ですが、真っ白なアナベルも魅力的で、当地では県立相模原公園や市立相模原麻溝公園、そして市立相模原北公園ではいままさに満開です【写真】。これらの公園は前立腺ガン撃退の一案としての「スポーツ散歩」の会場となっています。
 アナベルとはアメリカ原産で、別名「アメリカあじさい」と呼ばれるそうです。 大きな花房を持ち一般的な紫陽花よりも開花期が長いことが特徴で、世界中から愛されているといわれています。
アナベルの語源は、スペイン語(Anabel)、フランス語(または英語、Annabelle)、英語・オランダ語(Annabel)などの女性名で、 「愛すべき」を意味する古代ローマの男性名アマビリス(Amabilis)を女性化したアマベル(Amabel)に由来するそうです。
日本での花言葉は「ひたむきな愛、寛容な女性」とのことです。(2023年6月25日記)

7 カサブランカ、“Here’s looking at you, kid.”(君の瞳に乾杯!)

 家内が面倒を見ているカサブランカが元気よく咲いています【写真】。
 香りが豊かで、夜、ときおり、2階の寝室まで忍び込んできます。
 花もきれいですが、カサブランカといえば我々世代には映画の『カサブランカ』(1942年アメリカ映画)に馴染みがあります。添乗員の仕事でモロッコには2回行きましたが、往復の飛行機のなかでこの映画を何回か繰り返して観ました。
 主演ハンフリー・ボガートによる名セリフ「君の瞳に乾杯」でも広く知られる名作ラブロマンスで、共演のイングリッド・バーグマン【写真】もなかなかいいです。
 ハンフリー・ボガートが、日本の仁義に通ずるような役を演じるところがなかなか好感を持てます。彼のセリフ“Here’s looking at you, kid.”(君の瞳に乾杯!)はあまりにも有名です。気障っぽく、私は何回も練習しました、ハイ。
 また、テーマ曲の『As Time Goes By』も要所要所でピアノ曲として流れ、情感を盛り上げています。
 あるとき東京・銀座の酒場で、女性がこの曲を弾きだしたので、曲名を言ったら、大変喜んでくれました。
花と映画は関係はないみたいですが、「カサブランカ」はスペイン語「casa」で家を意味し、「blanca」は白いという意味があるそうです。

 花の名前と映画の題名は関係はないみたいですが、「カサブランカ」モロッコ最大の都市です。スペイン語で、「casa」は家を意味し、「blanca」は白いという意味があるそうです。

 15世紀にポルトガル人がこの町を建てた際、「白い家」と名付けたのがその地名の始まりだそうです。(2023年7月2日記)

8 ガン克服後再現ドラマ第1作放映

 この体調なら、以前出演したどの再現ドラマでもいける!そう思って事務所に役者復帰を申し出ました。5月末のことでした。運よくすぐに仕事に恵まれ、その第1作が本日TBSTVで07:00から放映されました。番組名:「健康カプセル元気の時間」
 放映は7月9日と聞いていましたが、それが本日放映されちゃったのです。1週間の繰り上げ放映の事情は、私ら役者や事務所ではわかりません。そういう業界なのです。トホホ・・・。
 痛風の痛さに悶える男性を演じたのですが、放映時間はほんの5秒程でした【写真】。私の部分だけの撮影時間は4場面でほぼ30分で、1日拘束の仕事でした。(2023年7月2日記)

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